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【802号】米大企業・中小企業で広がる、若手人材獲得手法とは?

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◎本日のニュース

1)見出し
More Firms Use Charitable Programs as a Recruiting Tool

 

 

 

 

毎週火曜・土曜の18時、メルマガにて配信。

(サイトへの掲載は、翌日以降です。)

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2)要約

ア メリカの大企業を中心に、チャリティプログラムに参加する動きがある。従来はマーケティング目的で行っていたが、今では人材獲得を目的とする。というの は、ミレニアム世代は、社会問題をより身近な問題と認識し、その貢献を真剣に考え、チャリティーに熱心な企業に興味を示すからである。

 

この風潮は、企業が大規模なリストラを実施した金融危機後に加速。景気回復後も、この風潮は変わらない。大企業ほど収益力のないスタートアップや中小企業も、イベントを実施して寄付を募り、社会問題へ関わりを若者にアピールする。

 

◎キーセンンスとその翻訳

3)キーとなる英文

CFOs are finding that giving away money, time and products to charitable causes is a good way to attract young talent.

 

4)キーとなる英文の和訳

企業のCFOが理解を示している。

それは、資金や時間・製品をチャリティー目的に使うことは、若い有能な人材を獲得する良い方法ということである。

 

5)気になる単語・表現

give away A to B 自動詞句 AをBにただでやる;AをBに寄付する
cause 名詞 主義、目標;原因;理由
attract 他動詞 (人)を惹きつける、魅惑する

 

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント

企業がチャリティープログラムに積極的に参加するのは、マーケティング目的だけではありません。従来は、寄付などを行うことで、社会問題に関心である企業ということを消費者にアピールし、商品を選択してもらう確率を上げようとしていました。

 

今では、それだけではなく、いやそれ以上に人材獲得を目的に参加します。その背景に、若者、特にミレニアル世代の変化があります。その変化とは、お金よりも社会問題への解決に関心を持つというのもの。

 

単 に社会問題に関心を持つというレベルではありません。より身近な問題であると認識し、どうやれば解決に貢献できるかまで考えます。そこまで真剣に貢献を考 える背景には、解決を後押しするハードウェア・ソフトウェアのコストが低下し、資金調達のハードルまでもが下がったことがあります。今なら、クラウドファ ンディングという資金調達方法があります。ネットでその熱意を訴えれば、従前よりも簡単に資金が集まるようになったのです。

 

ま た、金融危機が社会問題への貢献を真剣に考えるきっかけになりました。というのも、金融危機の際、大企業は大規模なリストラを実施し、採用を大幅に縮小し たからです。この企業の動きが、ミレニアル世代には自分勝手な振る舞いに思えたのでしょう。大企業で働いても、企業の自己都合で首にされるなら、社会貢献 できる企業で働いた方がいいんじゃないか。もしくは、自分で社会貢献できる企業を作ろう。その結果、大学卒業後に起業する人も増えたようです。

 

ミ レニアル世代がこのような風潮を強まれば、企業へも社会問題への貢献を求めるようになります。企業がミレニアル世代の変化に対応するために、チャリティー プログラムへの参加を積極化しているのです。逆に、この変化に対応しなければ、ストックオプションという経済的な報酬があり、さらに社会起業家の下で働け るIT系スタートアップに有能な人材を奪われることになります。

 

とは言うものの、寄付に占める企業のシェアはまだ5%のま まであり、税前利益の1%にも達していません。さらに、ミレニアル世代の約6割は、社会貢献の有無を就職時に考慮しないというデータもあります。企業の社 会貢献を真剣に考慮するのは、ミレニアル世代全体の約2割しかまだいないようです。それにもかかわらず、GEやらインテルがチャリティープログラムへの参 加を積極的の行うのは、企業に社会貢献を求める若者は、そうでない若者よりも有能と考えているからかもしれません。また、給与の高さで転職する確率が低い ので、企業への忠誠心がより強いと考えているのかもしれません。

 

一方で人材不足という課題に直面する日本の企業で、社会貢 献を人材獲得目的に行う企業はまだ少数に過ぎません。ALSのアイスバケツチャレンジなどを通じて、日本の若者に社会貢献への関心が強まれば、日本の企業 でも社会貢献をリクルートツールとして使う動きが出てくるかもしれません。

 

ALS Ice-bucket challenge

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《今回のヒントのまとめ》

(1) アメリカの大企業を中心にチャリティープログラムへの参加が増えるのは、社会問題への貢献を真剣に考える有能な若者を獲得するためである。

(2) 大規模なリストラや採用縮小が断行された金融危機により、ミレニアル世代でこの風潮は加速した。景気回復後もこの風潮は変わらない。

(3) ただし、これでも企業による寄付は少なく、全体の5%で低迷している。また、社会貢献の有無を就職時に考慮するのは、ミレニアル世代全体の約2%に過ぎない。

(4) しかしながら、GEやインテルなどの大企業がチャリティープログラムに参加するのは、社会貢献を真剣に考える若者ほど有能であり、企業への忠誠心が強いと考えるからかもしれない。

(5) 人材不足に直面する日本でも、若者に社会貢献への関心が広がれば、寄付などのチャリティーへの参加を真剣に考える企業が増えるかもしれない。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけたいいもの

先日行った西北のお店がこちら。

食べログの評価も高く、その前評判通りの料理の美味しさでした。

店名だけ聞くと、少し古そうな感じがしますが、中身は清潔感のある和テイストのデザイン。

小規模なお店なので、そううるさくないのもいいですね。

二人で7000円ほどとそう高くもないので、西北の和食ならリピートしそうな感じです。

デートにも全く問題なし。

だんらん処真

 

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。

この5年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

ワインよりも日本酒に関心が高まる今日このごろですが、また冷酒用の日本酒を買いました。

菊正宗さんの正宗印・冷用酒で、デザインがとても秀逸。

オシャレというべきでしょうか。

さて、味はどうでしょうか。

辛口好きの私に合うことを祈るばかり。

 

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

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