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【924号】機内モードよりも必要とされるスマホの機能とは?

 Istanbul Taksi

 

 

◎本日のニュース

1)見出し

A Simple Solution for Distracted Driving

 

 

 

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2)要約

自動運転が話題になっているが、それが実用化されるまで運転は人間の作業のままだ。だから、注意を払えなければ事故につながる。実際、運転中のスマホ利用による自動車事故は、110万件にも上る。

 

運転中のスマホ利用を避けようと、フロントガラスに付けたヘッドアップディスプレーやダッシュボードと連結させたボイス機能などが開発されているが、いずれも運転への注意が疎かになり、事故を防ぐことにはならない。スマホに運転モードがあれば、スマホを気にせず運転に集中できる。

 

3)キーとなる英文

By now everyone knows about this problem. Adding a simple feature called “Driving Mode” to all mobile phone operating systems could do a lot to solve it.

 

4)キーとなる英文の和訳

今までみんなこの問題を認識している。「運転モード」という簡単な機能を全部のスマホOSに付け加えれば、その多くを解決できるだろう。

 

5)気になる単語・表現

distract 他動詞 (注意など)をそらす;(人)を当惑させる
instrument 名詞 手段、方法
intuitive 形容詞 直観力のある;直観的な
divert 他動詞 ~をわきへそらす
empirical 形容詞 経験[実験]による
cognitive 形容詞 認識の
flaw 名詞 傷;欠点
robust 形容詞 強健な;がっしりした
impair 他動詞 ~を減じる、~を弱める

 

(今回ピックアップ英単語)

【robust】

(英英)strong and healthy; able to survive being used a lot and not likely to break;

(意味)(見るからに)強健な;(人が作りの)しっかりした;(経済などが)活発な:(意志などが)頑固な;(ワイン・チーズなどが)こくのある

(経済ビジネス)robust growth in revenue 「大幅増収」

slump in revenue 「減収」

source of revenue 「収益源、収入源」

(類義語)

「がっしりした」 massive, square, solid, well-built

「頑健な」 strong, stalwart

「強健な」 strong, vigorous

(その他)

個人的になかなか覚えにくい単語。経済ビジネスの収益を形容する際に使われる単語なので、上記をまるごと覚えておきたい。

「強さ」「健康な(健全な)」という2つの意味を持つ。

 

6)ビジネスのヒント

運転中のスマホ利用に関するエッセイ。ビジネス関連の記事ではないので、このメルマガには適していないようにも思えますが、概して日常の生活を描いたエッセイには、不満が表れやすい。「事業・マーケティング=顧客の不満・課題の解決」と考えれば、エッセイにはビジネスチャンスが満載ということになります。

 

アメリカでは、運転中のスマホ利用による事故がかなり多いという。

 

【運転中のスマホ利用による自動車事故データ】

  1. 2013年の運転中のスマホ(携帯電話)利用による事故件数=110万件
  2. 上記死亡者数=3000人
  3. 上記重軽傷者数=40万人

 

この数字が多いかどうかは意見が分かれるところですが、運転中にスマホ利用をしなければ、上記事故を回避できたことは事実。この不満を解決するための方法として、アメリカでは以下の2つの方法が普及しています。

 

【運転中のスマホ利用を回避する手法】

  1. ヘッドアップディスプレー=フロントガラスに情報が表示、目を道路から離す必要がなくなる
  2. ダッシュボードと連結させたボイス機能→ダッシュボードに情報が掲示、情報は音声で知らせてくれる、目を道路から離す必要がなくなる

 

2つの方法とも、目をスマホに移すことなく、道路を注意深く見て運転に集中できるとしています。しかし、実際に利用してみると、運転に集中できるわけではないようです。

 

【本当は注意散漫となる上記手法】

  1. ヘッドアップディスプレー→目は道路を見ていても、注意はスマホに移ってしまう。よって、道路を注意深く見ないことになる。
  2. ダッシュボード表示・ボイス機能→読まずとも新着メールなどが気になってしまい、運転のパフォーマンスが落ちる。

 

メールや着信など情報が届いた時だけではなく、その後の運転へも集中できなくなってしまうので、スマホ利用による事故防止にはあまり効果がないことがわかります。

 

そこで筆者が薦めるのが、運転(ドライブ)モード。日本ではお馴染みの運転モードですが、アメリカのスマホにはほとんど搭載されていないようです。ウィンドウズ8フォンに搭載されるも、新機種の3%未満のシェアしかないため、ほとんど利用されていないのが現実です。iPhoneのiOSやアンドロイドには、標準搭載されていないのです。

 

運転モードの良さは、「ただいま運転中」という旨のメッセージが自動で応答されるため、着信や新規メールにはすぐに返答すべきという社会的な圧力(大げさ!)を弱めてくれる点です。着信した事自体を知らないので、継続的に運転に集中できるのです。

 

しかし、単に運転モードを搭載しただけで、スマホ利用による自動車事故防止につながるわけではありません。運転モードの利用を動機づける必要があるからです。運転席に乗り込んだ時に、運転モードにわざわざ切り替えるというハードルが存在するのです。

 

【運転モードに切り替える動機付け案】

  1. アメとムチ=アプリ提供企業や保険会社が、利用者にポイントなどの報酬を与える。逆に利用しない場合は、ペナルティを課す。
  2. 自動化=GPSにより一定の速度以上の移動が確認されれば、スマホが自動的に運転モードに切り替わる。

 

より効果的なのは、2です。自動なのですから、設定を切り替える必要がありません。さらに、1により、運転モードの利用者は保険料が安くなるという企画があれば、運転モードの利用はさらに広がることでしょう。「自動化」と「経済的報酬」により、ユーザーを望むべき利用に導くのです。

 

ちなみに、日本のスマホはどうかといえば、ドコモのスマホの一部には運転モード(公共モード)という設定が存在するようです。しかし、その切り替えには、何度か液晶をタップする必要があり、簡単とは言えません。アメリカ同様に、運転モードを切り替えるハードルは高いので、上記2つの手法による運転モードの利用促進が、今後日本で起こるかもしれません。

 

さらに言えば、ここまでスマホの利用者・利用機会が増えれば、スマホを利用しないオフモード生活を望む人も多いかもしれません。スマホに邪魔されずに、自分のやりたいことに集中し、自己実現を果たしたいというニーズです。こういうスマホから離れられる機能が、運転モードの進化形かもしれません。

 

最後に、この記事(エッセイ)に面白いことが記載されていました。それは、

 

機内モードでは命は救えない

 

というものです。飛行機の安全運行のため機内モードが全スマホに搭載されているものの、多くの旅行者は機内モードを利用していません。そのために飛行機が墜落したということを聞いたことがありません。つまり、機内モードよりも運転モードの方が、本来は優先させるべき機能なのです。

 

Sumsung Galaxyの運転モード

Sumsongの自動運転モード(シンガポール)

 

 

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《今回のヒントのまとめ》

  1. 事故につながる運転中のスマホ利用を回避しようと、ヘッドアップディスプレーやボイス機能などが開発されている。
  2. しかし、上記手法とも、着信・新着メールに注意が移ることを避けられず、さらにその後の運転にも集中できるわけではない。
  3. 運転中のスマホ利用を回避する一番シンプルな方法は、全スマホに運転モードを標準搭載させることである。
  4. さらにその切り替えハードルを下げるためには、利用者に報酬を与える「アメとムチ」や、自動的に切り替わる「自動化」が必要となるだろう。
  5. 日本でも運転モードを搭載するスマホは一部に限られ、しかも切り替えが面倒である。「アメとムチ」や「自動化」という動機付けがあってこそ、ユーザーの利用が広がるのではないか。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけたいいもの

ビール系飲料は、メインブランドの派生商品が最近随分増えています。

恐らく、知名度の高いブランドを使うことにより、成功確率が高まるとともに、宣伝広告費などの販売コストの削減を狙っているのでしょう。

その中で、最近飲んだのが、「麦とホップ The gold 絹のコク。」

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苦味が好きな人には物足りないかもしれませんが、それ以外はビールと間違うほど。

試しに一本買って飲んだのですが、次は24本入を買おうかと思っています。

麦とホップ The gold 絹のコク

楽天市場でも売っています。

goo.gl/DZhuln

 

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。

この5年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

今、携帯はフィーチャーフォン(所謂ガラケー)を使っているのですが、運転モードがあるかどうか知りません。

運転モードに切り替えるボタンはなく、ボタンがあるのは、マナーモードへの切り替えのみ。

日本ではあまり必要とされていない機能なのかもしれませんね。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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