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【978号】AIが失敗から学ぶようになれば、研究開発は新たなビジネスとなる?

Exercise Plays Vital Role Maintaining Brain Health

 

 

◎本日のニュース

1)見出し

Why Machines Should Learn From Failures

 

 

 

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2)要約

パデュー大学とハバフォード大学の研究者が、成功した実験だけではなく失敗からも水晶の新しい作成方法を予測できるアルゴリズムを開発した。失敗事例は、これまで無視されてきたが、活用するメカニズムを作り出せば、科学に大きく貢献できる。

 

ただし、失敗事例は通常発信されることは少なく、なかなか手に入りにくい。研究開発を行う企業も、資産として自社内に守ろうとする力が働く。しかし、失敗事例をうまく活用できれば、開発に要する時間を短縮することができる。

 

3)キーとなる英文

It’s often said that some of life’s most valuable insights stem from failures. The same might hold true for machines.

 

4)キーとなる英文の和訳

よく言われることだが、人生の最も価値の高い洞察は、失敗から生まれる。

同じことは、機械にも当てはまる。

 

5)気になる単語・表現

stem from 自動詞句 ~に起因する;~から起こる
devise 他動詞 ~を工夫する;~を発明する
crystal 名詞 水晶
liberate 他動詞 ~を解放する
valuable 形容詞 価値の高い
componet 名詞 構成要素
pharmaceutical 形容詞 調剤の;(調剤)薬
look to 自動詞句 ~に期待する
care 自動詞 気遣う

 

(今回ピックアップ英単語)

【valuable】

(同義語)

  1. 得難い

rare, tight, inaccessible

  1. 価値のある

important, worthy, worthwhile, worth, of value

  1. 貴重品

treasure

  1. 貴重な

precious, rich, invaluable

  1. 高価な

expensive, costly, precious, high-priced, dear, rich

  1. 役立つ

useful, helpful, practical, of use

(メモ)

英文作成でも重宝する単語、valuable.

invaluableは、一見逆の意味とも思えるが、「評価できないほど貴重な」という意味で、valuableの強意形である。

 

6)ビジネスのヒント

今回は技術系の記事から。もともと文系のためか、技術系のニュースには疎いものの、これからのビジネスを考えると、技術に強った方有利なのは間違いありません。だから、日経新聞も含めて、できるだけ技術系の記事には目を通して、わからないことを調べるようにしています。

 

私のことはさておき、今回のテーマは、失敗の活用です。失敗から学ぶことは人間では当たり前ですが、機械にとって新鮮なようです。だから、パデュー大学とハバフォード大学の研究者が、失敗事例からも水晶の新しい作り方を予測するアルゴリズムを開発することが、科学雑誌ネイチャーで取り上げられました。逆に言えば、これまで成功事例しか活用しなかったということになります。

 

失敗事例が活用されなかったのは、そもそも情報発信されないから。成功したことは世間からちやほやされますから、発信されやすいものの、失敗したことは無かったことのように隠されてしまうのが常です。だから、そもそも失敗事例の活用は難しかったのです。

 

【成功事例しか活用されなかった原因】

失敗事例は発信されず、研究主体の内部で隠されていたから

 

この原因こそ、失敗活用の課題そのものです。

 

しかし、科学の世界では、多くの失敗が生じます。しかも、失敗にはより価値の高い洞察を生み出す潜在力があるのです。だから、失敗を活用しない手はないのです。多くの失敗事例から学ぶことにより、より精度の高い成立条件が浮かび上がることになります。これをアルゴリズムに組み込むことで、そのアルゴリズムの精度も高まります。

 

ハバフォード大学の研究者は、失敗事例を公開することで、外部研究者の独自プロジェクトに貢献しようとしています。しかし、企業はなかなか公開することはしないもの。失敗事例を含めて、実験結果は自社の研究室で資産として守ろうとします。もし、失敗事例共有されれば、研究開発のスピードがより速くなるのですが、なかなか難しいのが現状です。

 

だからこそ、企業同士の研究開発を含めた業務提携が、今後重視されるのではないでしょうか。この視点は、記事にはない私独自のものですが、失敗事例からも学ぶ機械・AIが普及すれば、失敗事例を含めた研究結果の価値が向上し、より多くの研究結果を持つ企業が引く手数多になる可能性があるのです。従来、コストが掛かり成功確率の低いとされた研究開発に、新たな収益機会(マネタイズ)が生まれるかもしれません。さらに、研究開発だけを行い、結果を売る企業が生まれる可能性さえ否定できないのです。

 

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《今回のヒントのまとめ》

  1. 科学の世界において、失敗事例がこれまで活用されなかったのは、情報発信されなかったからである。これが、失敗活用における課題である。
  2. 一方で、実験においては多くの失敗が生じ、失敗からこそより価値の高い洞察を得ることができる。これが、失敗活用の利点である。
  3. 機械が、成功事例だけではなく失敗事例も学ぶようになれば、成功条件の精度が高まり、新しいメカニズムを生み出す可能性が生まれる。
  4. そもそも公開されにくい失敗事例の価値が高まれば、企業同士の業務提携が今後増えるかもしれない。さらに、失敗事例を含めた研究結果の価値が高まれば、研究開発の新たな収益機会が生まれることになる。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

ホッピーに似た商品として、ハイッピーがあるようです。

飲んだことはありませんが、ハイッピーの方がより経済的だとか。

どちらもビール系の飲料ですが、ハイッピーにはレモン風味あるようです。

個人的には、ホッピー飲むならビール(いや新ジャンル)なので、買うことはないとは思いますが、居酒屋であったら一度ハイッピーも飲んでみたいと思います。

ちなみに、ハイッピーは比較的味が薄く、評価が分かれるようです。

ハイサワーハイッピー(公式サイト)

 

楽天市場でも売っているのですが、ケース売りだから躊躇します。

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、7年経ちました。

この7年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

最近つくづく思うのは、機械や技術にもっと強くなりたいということです。

結局、マーケティングが重要と言えども、その前提として技術は必須。

今度生まれ変わったら、絶対理系です。

文系は自分で勉強できますし。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

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