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【1030号】アマゾンが年末商戦で狙う新たな売上増加策とは?

 Inside Amazon

※火曜日は簡易版に変更しました。

◎本日のニュース

1)見出し

Amazon Prods Its Sellers to Free Up Warehouse Space

 

 

 

 

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2)ビジネスのヒント

アマゾンのフルフィルメントプログラムとは、サードパーティの販売者(メーカー直販や小売企業)が、アマゾンにサイトでの販売・倉庫での商品保管・フルフィルメント代行を委託するサービス。このサービスにおいて、アマゾンは年末商戦に向けた期間である11・12月の商品保管料を、値上げするようです。その理由は、最需要期に倉庫スペースの利用効率を最適化したいから。つまりは、年末商戦に売れないであろう不良在庫をできるだけ少なくし、売れる商品をできるだけ多く在庫することで、収益拡大をしたいからです。

 

そのための施策として、次の3点を行っています。

 

【アマゾンが行う倉庫効率化のための施策】

  1. 11・12月の保管料(≒家賃)を値上げ(72セント→25ドル)
  2. フルフィルメント代行料金を5%値下げ
  3. 不良在庫の無料廃棄・返送サービスを提供

 

1により不良在庫を減らすとともに、2により販売しやすくしています。この結果、在庫品の回転率が向上し、倉庫のスペース利用効率が向上します。

 

3も、不良在庫削減が目的。無料とは太っ腹ですが、これを行使すれば、集客力の高いアマゾンのサイトでの販売を止めることになり、より販売・処分に困るデメリットがあります。

 

これらのアマゾンの施策に対し、サードパーティ企業は次のように対応しています。

 

【サードパーティの対応】

  1. アマゾン倉庫への配送を小口・多頻度化
  2. 年末商戦時の価格引き上げ

 

1は、在庫する物量を減らすことで、値上された保管料金を節約するという方法。2は、値上分を商品価格に上乗せするという方法です。

 

一方で値下げするも、いつ売れるか予測しにくいネット通販商品の保管料が引き上げられることで、アマゾンのフルフィルメントプログラムの利用を止めるサードパーティ企業はほとんどいないと予測されています。それは、アマゾンの集客力・販売力がずば抜けて高いからに他なりません。この圧倒的な強さを自覚しているからこそ、このような施策を行えるとも言えます。

 

アマゾンにとっても、フルフィルメントプログラムは重要な販売商品です。

 

【アマゾンのフルフィルメントプログラム】

  1. アマゾン販売商品の1/4に該当
  2. 従量制の保管料を月ごとに、フルフィルメント代行料と販売手数料を売上発生ごとに課金

 

1について、アマゾンの豊富な品揃えを支えるのは、フルフィルメントプログラムとも言えるでしょう。そしてそれは、アマゾンの高い競争力につながります。

 

2について、販売時に発生する代行料と手数料のみならず、保管料も月ごと・物量ごとに発生しています。安定収入なので、アマゾンの収益基盤とも言えます。

 

【注目点】

  1. 不良在庫は物流業界・ネット通販業界の問題児
  2. 最需要期に料金を引き上げるサーチャージ制の導入が増えるかもしれない

 

1について、今後ネット通販市場がさらに拡大すれば、不良在庫が物流倉庫業界の悩みの種になるかもしれません。逆に言えば、不良在庫を減らすことに成功すれば、スペース効率が上がり、保管・フルフィルメント料金が引き下がるかもしれません。不良在庫の削減が、ネット通販業者の経営課題になる日は近いかもしれません。

 

2について、サーチャージ(上乗せ料金)と言えば、航空料金が真っ先に思い浮かびます。原油価格に応じて、サーチャージ料金も変動します。運送店も、ガソリン価格と需給により、運賃にサーチャージ制を導入しています。記事で紹介されているのは、UPS。過去に、年末商戦でクリスマスプレゼントをクリスマスまでに配送できなかったことがありました。この失敗により、配送の最需要期である年末商戦の運賃引き上げを実施しています。このサーチャージ制が、航空業界・運送業界以外にも導入されるようになるかもしれません。

 

ちなみに、アマゾンは今年に24以上の倉庫を新設しています。これにより、在庫スペースは30%以上拡大。これでも、不良在庫の削減に力を注ぐということは、今年の年末商戦にアマゾンの利用がスペース増以上に増えると予測しているということに他なりません。物販のネット通販シフト、さらに言えばアマゾンの一人勝ちはさらに進むということでしょう。

 

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《今回のヒントのまとめ》

倉庫新設を多数行ったアマゾンでも、保管料金の値上とフルフィルメント代行料の引き下げにより、不良在庫を削減し、スペース効率の向上を目指している。

最需要期に値上するというサーチャージ制を導入する業界が、今後増えるかもしれない。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

最近、携帯電話(もちろんガラケー)を買い換えました。

正確には、故障したので交換してもらったことになります。

この時に役立ったのが、auの安心ケータイサポートプラス

昔の安心サポートに入っていた(すっかり忘れていました)ので、ショップですぐに切り替えられ、3000円ほどで新しい携帯に交換してもらいました。

もう5年以上使っている携帯だったので、ボロボロ。

近々買い換えを検討していたので、本当に助かりました。

ただし、機種は廃盤になっていたので、指定機種(しかも指定色)でしたが。

まぁ、使えればいいので、問題ないです。

ちなみに、料金は月額380円+税。

高いと言えば高いですが、酷使する人や仕事などでどうしても四六時中必要な人には、適していると言えるでしょうね。

 

ちなみに、交換後の商品は、マーベラ2の白です。

 

楽天では周辺品しか販売されていませんので、少し古い機種になりますね。

 

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、7年経ちました。

この7年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

また風邪を引いたようです。

ただし、痰と咳だけなので、治りかけとも捉えることができます。

しかし、声が出にくい。

病院行きます。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

 

 

 

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