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【1145号】企業変革シリーズ1:ウォルマート・ストアーズ編

walmart

 

 

◎本日のニュース

1)見出し

Wal-Mart’s New Name: It’s Not Just a Store Anymore

 

毎週火曜・土曜の18時、メルマガにて配信。

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2)要約

ウォルマート・ストアーズ社が、社名変更を発表した。来年2月から、ウォルマート社になる。目的は、従来の実店舗を増やして売上を伸ばす戦略から、ネット通販に力を入れて、実店舗・ネット双方でアマゾンに対抗することである。

 

ただ、社名変更により、社内の活気・一体感が低くなる恐れがある。というのも、ウォルマート・ストアーズのアルファベットとハイフン(―)を叫ぶ、社内文化があるからである。

 

3)キーとなる英文

The retail behemoth with more than 11,700 locations around the world announced Wednesday that it will shorten its legal name to Walmart Inc.

 

4)キーとなる英文の和訳

全世界で11700店以上を持つ小売の巨人が水曜に発表したのは、法的な企業名をウォルマート社に短縮することである。

 

5)気になる単語・表現

spawn 他動詞 ~を引き起こす
cheer 名詞 万歳
squiggly 形容詞 まっすぐでない

 

(特に覚えておきたい単語)

おやすみ

 

6)ビジネスのヒント

ウォルマート・ストアーズ社が、来年2月から社名を変更することを発表しました。変更内容は、

 

  • ウォルマート・ストアーズ社からウォルマート社に変更する。
  • ウォルマートのハイフンを取る。

 

です。この社名変更の理由には次のような事項があります。

 

【ウォルマート・ストアーズ社が社名変更する理由】

  • ネット通販に力を入れるため。
  • 消費が実店舗から通販サイトにシフトしているから。

 

1について、ネットに力を入れるのは、小売市場全体の獲得を目指すアマゾンに対抗するためです。実店舗だけでは、アマゾンに負けると判断したからに他なりません。

 

2について、消費者のネットシフトも見逃せません。従来は、実店舗の店舗数を増やすことで、収益拡大を目指していました。しかし、消費者がネット通販の利用を増やしている環境では、実店舗をいくら増やしても、収益は拡大しません。そこで、実店舗を増やす戦略から、ネット通販の充実・既存店の改装に転換しています。

 

同様の社名変更は、IT大手企業でもあります。

 

【新規参入型の社名変更事例】

  • アップル:アップル・コンピューター社からアップル社に変更。PC以外の携帯電話・その他端末に参入するため。
  • グーグル:グーグル社からアルファベット社に変更。検索から、自動運転やロボットなどの複数の新規事業に参入するため。

 

それ以外の社名変更の事例をまとめると、次のようになります。

 

【他社の社名変更事例のまとめ】

  • M&A・事業再編型:ベライゾン・コミュニケーションズ社、タペストリー社(元コーチ社)
  • 必要型:Lブランズ社(元リミテッド・ブランズ社。祖業の小売チェーンであるザ・リミテッドを売却したから。)・1-800-フラワーズ社(ネットバブルが崩壊したから。)

 

ただし、ウォルマートの社名変更には、ハイフンを無くすことにより社内の活気がなくなる恐れがあります。というのも、ウォルマートのアルファベットを叫び、ハイフンの部分でクネクネするジェスチャーを行う社風があるからです。ハイフンが無くなるで、このみんなで叫ぶ一種の儀式が無くなり、会社全体の一体感が無くなる可能性があります。

 

【注目点】

  • 国内外のM&Aの増加により、社名変更は増えるだろう。
  • 消費の変化により、新市場参入はすべての企業に必要とされている。

 

1について、社名変更が増えれば、社名変更に関連する需要が必ず増えます。例えば、ロゴ変更など。これはビジネスチャンスに他なりません。

 

2について、消費のネットシフトなど、消費は常に変化しています。ならば、企業(特にB2C企業)は、その変化に合わせて新市場に参入する必要があります。ウォルマート社もネットシフトに対応するために、ネット通販に力を入れ、それゆえに社名変更まで行おうとしているのです。

 

あくまで個人的な予測ですが、ウォルマート社は既存の莫大な顧客層を活用して、会員制ビジネスに参入するかもしれませんね。アマゾンのクラウドサービスの個人版のような。

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《今回のヒントのまとめ》

  1. ウォルマート・ストアーズ社が、社名をウォルマート社に変更するのは、実店舗増を増やす方針から、ネット通販への注力にシフトするからである。これにより、アマゾンに対抗する。
  2. また、消費がリアルからネットにシフトしていることも大きな要因である。
  3. 他社の社名事例では、M&A・事業再編型や必要型、そしてウォルマートと同様の新市場参入型がある。
  4. ウォルマートの社名変更の課題は、ハイフンが無くなることで、ウォルマートのアルファベットをユーモアたっぷりに叫ぶ文化が無くなることである。これにより、社内の一体感が損なわれる恐れがある。
  5. 国内外のM&Aが増えることで、社名変更が増えると思われる。これに伴うロゴ変更などのビジネスは、大きなチャンスだろう。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

キンドルペーパーホワイトを買いました。

アマゾンのサイバーマンデーセールで、3000円強の値下げなので、思わずポチリ。

最近、読書が少なくなり、危機感を抱いていただけに、これからは思う存分読書できそうです。

ただ、図書館で借りることはできず、お金はかかりますが。

実際に使ってから、レビューしたいと思います。

 

 

編集後記

今日も気づけば深夜2時過ぎ。

また睡眠時間が少なくなりそう。

おやすみなさい。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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