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【842号】韓国の出前アプリ・バエダルミンジョクのビジネスモデルとその課題

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◎本日のニュース

1)見出し
Korean Food-Order Directory Service Seeks to Build ‘Delivery Nation’

 

 

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2)要約

韓国のモバイル出前アプリ・バエダルミンジョクが、サービスを拡大している。掲載するレストラン数は、韓国の約20万軒のうち15万軒に及び、アクティブユーザー数は290万人に達し、2013年1月から90%も増加した。

 

ただし、バエダルミンジョクは、実際に出前するわけではない。もともとはレストランガイドサービスであり、出前の注文を代行するのみ。掲載料は無料だが、検索上位への表示と実際の注文に対して課金する。

 

業績が急拡大するものの、注文の手数料率が高いとの不満が一部飲食店から起こっている。また、日本のライン社と組んで、今後海外進出を目指す。

 

◎キーセンンスとその翻訳

3)キーとなる英文

The name of South Korea’s biggest mobile food-delivery service, Baedal Minjok, translates literally as “Delivery Nation” — and it’s spent the last four years trying to live up to its lofty moniker.

 

4)キーとなる英文の和訳

韓国最大の出前サービス名「バエダルミンジョク」が、文字通り「出前国家」と捉えられている。

過去4年間を、その高慢な名前に添うように費やしてきた。

 

5)気になる単語・表現

translate as 自動詞句 ~に解釈する;翻訳する
live up to 自動詞句 (期待など]に添う;(主義など)を実践する
lofty 形容詞 高慢な;非常に高い
moniker 名詞 名前

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント

今回は、韓国のモバイルアプリについて。バエダルミンジョクというモバイル出前サービスがあるようです。ちなみに、バエダルミンジョクとは、「配達の民族」という意味。日本では、最近ラインと提携したことで注目を浴びました。このバエダルミンジョクがサービスを急拡大しています。

 

【急成長する出前アプリ・バエダルミンジョク】

[掲載レストラン数]15万軒(韓国全体で約20万軒)

[会員数]アクティユーザー数290万人(2013年1月から90%増)

 

もともとはレストランガイドアプリであったためか、実際に宅配するわけではありません。あくまで、出前できる飲食店をリスト化するのみです。

 

創業の経緯が面白いので、少しだけ触れておきます。レストランガイドだったバエダルミンジョクですが、創業者が飲食店の宅配チラシをスキャンして、アプリに掲載。これがウケたようです。当時は、飲食店に直接電話して出前を依頼するという仕組みでしたが、これではバエダルミンジョク側が実際の注文数がわかりません。そこで、掲載レストランに専用電話番号を提供。これで、実際の注文数を把握でき、サービスの効果を飲食店オーナーに示せるようになります。ちなみに、専用電話番号を多数のレストランに付与したことで、バエダルミンジョクの親会社は固定電話の通信企業になったようです。(国からの免許も取得)

 

ビジネスモデルは、以下の通り。

 

【バエダルミンジョクのビジネスモデル】

  1. 掲載料は無料
  2. 検索結果上位表示に対し課金
  3. アプリ経由の注文に対して手数料課金

 

1の掲載料無料で、掲載レストラン数を増やしています。この手のサービスの場合、市場をいかに網羅できるかがキーになるので、無料掲載はこの点においてかなり効果を発揮していると言えるでしょう。

 

2について、検索結果の最上位表示には月5万ウォン(46ドル)、その次の表示には月3万ウォン(28ドル)を課金します。その下の表示は無料で、無料で契約するは3分の2の約10万軒です。

 

3について、出前専用電話番号を付与したことにより、バエダルミンジョクは実際の注文を把握できるようになりました。この出前金額に対して、5.5~9%の手数料を課金しています。

 

この手数料課金に対しては、レストラン側に不満もあるようです。特に、中小零細の飲食店からの不満が多く、この不満に対して、バエダルミンジョク側は、新規顧客獲得の価値を主張しています。

 

逆に言えば、新規顧客の獲得に結び付かなくなると、飲食店がバエダルミンジョクを活用する価値が一気にしぼむことになりえます。全飲食店数20万軒のうち、すでに15万軒を掲載していることを考えると、バエダルミンジョクは、韓国市場だけでサービス拡大に限界を感じても不思議ではありません。だからこそ、日本のライン社と提携して、海外進出を目指しているのかもしれません。

 

日本の出前サービスを調べたところ、バエダルミンジョクほどの掲載軒数は無く、11000軒ほどにようです。。バエダルミンジョクの成長は、出前頻度が高いという韓国独自の事事情も大きく関係しているのかもしれません。よって、日本で同様のサービスに参入余地があるとは言えません。日本では、割高な出前よりもコンビニやスーパーでの総菜購入が好まれています。また、食事の宅配も、飲食店ではなく専業の弁当宅配業者が主体のように思われます。

 

Baedal Minjok(韓国語のみ)

 

 

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《今回のヒントのまとめ》

  1. 韓国最大の出前アプリ・バエダルミンジョクは、無料掲載により掲載飲食店数を全飲食店数の四分の三まで拡大できた。
  2. また、掲載飲食店に専用電話番号を付与することにより、実際の注文の把握を可能にし、手数料収入につなげた。
  3. そのビジネスモデルは、検索結果上位表示への課金と注文に対する手数料収入である。
  4. ただし、手数料率の高さへの不満が増えており、新規顧客獲得への効果が落ちてくると、今後掲載店が離反する恐れがある。掲載軒数にほ飽和感が見えてきたからこそ、海外市場への進出を目指すとも言える。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけたいいもの

まだ買っていませんが、買おうかと悩んでいるのがこちらのデジカメ。

コンパクトデジカメなんて今更感がありますが、スマホのカメラではマクロに限界を感じています。

かと言って、一眼レフやミラーレスを普段から持ち運ぶわけにも行きませんし。

近くでの接写が可能な点とWifiが使える点が、気になる要素でしょうか。

1万円切ったら、即買うのですが…

Cannon IXY630

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。

この5年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

最近、金曜の夜に洗濯をしています。

掃除や洗濯で週末を使いたくないですから。

まぁ、平日・週末に関係なく動いているので、そう関係ないのですがね。

ちなみに、先日は深夜0時に洗濯物を干しました。

意外に気持ちよかった。

 

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

 

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