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【952号】アフリカのコーヒービジネスに注目が集まる理由

 Kahawa halisi ya Tanzania

 

 

◎本日のニュース

1)見出し

Specialty Coffee Heats Up in Africa

 

 

 

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2)要約

欧米のコーヒー販売のトレンドが、大量生産品から風味の強いスペシャルティコーヒーにシフトしている。そこで、大手小売企業は、スペシャルティコーヒーを求めて、アフリカの奥地にまで仕入先を探している。

 

この結果、アフリカのスペシャルティコーヒーの収穫量が急増し、単価も向上している。一方で、コーヒー市況の変動率の高さを嫌気して、これまでにコーヒーから他の作物への転換が進んだ。その結果、世界市場でのシェアはたったの10%しかない。

 

3)キーとなる英文

From Rwanda and South Sudan to Zambia and The Democratic Republic of the Congo, African coffee growers are watching market trends tilt in their favor, as retail giants shift from high volume to high-flavor beans.

 

4)キーとなる英文の和訳

ルワンダ・南スーダンからザンビア・コンゴ共和国まで、アフリカのコーヒー生産者が目にしているのは、市場トレンドが自分達の有利な方に傾いているということである。

というのも、小売大手の選好が収穫量の高さから風味の強い豆にシフトしているからである。

 

5)気になる単語・表現

in one’s favor 副詞句 ~に味方して;~に有利になるように
bring A on board 他動詞句 Aを仲間にする
resilient 形容詞 立ち直りの;快活な;弾力のある
emulate 他動詞 ~を見習う
yield 名詞 産出(高)
predictive 形容詞 予言の;前兆となる

 

(今回ピックアップ英単語)

【emulate】

最近よく目にする単語です。

(意味)

  1. ~を見習う、(劣らないように)まねる

try to do something as well as somebody else because you admire them

  1. (コンピュータ)~をエミュレートする、~のように機能させる(1つのプログラムが他のシステム上で動くよう、システムをソフトウェア的にまねる)

work in the same way as another computer, etc. and perform the same tasks.

  1. ~と競う、~に(負けまいと)張り合う

(派生)

emulator  競争者

emulation 競争、張り合うこと

6)ビジネスのヒント

今回の記事は、世界のコーヒー市場の変化について。世界の変化が、アフリカのコーヒービジネスに変化を及ぼしているようです。まずは、世界のコーヒー需要の変化について。

 

【世界のコーヒー需要の変化】

低価格の大量生産品から高単価のスペシャルティコーヒーにシフト

 

ただし、この変化は欧米市場で起こったばかりであり、コーヒー市場の大半は一般的なレギュラーコーヒーとなるアラビカ種や、インスタントコーヒー原料のロブスタ種でしょう。しかし、先進国からじわじわスペシャルティコーヒーのシェアが拡大しています。

 

【スペシャルティコーヒーのシェア拡大】

  1. アメリカ:全消費量の約半分
  2. 欧州;供給量の40%以上

 

今後、欧米ともにスペシャルティコーヒーの需要はさらに拡大することが見込まれます。

 

そこで注目されるのが、アフリカ産のコーヒー豆。スペシャルティコーヒー需要拡大以外にも、アフリカはコーヒービジネスにおいて注目を浴びています。

 

【コ―ヒービジネスでアフリカが注目を受ける理由】

  1. 欧米で需要の拡大するスペシャルティコーヒーの産地だから
  2. アフリカでの消費自体に大きな伸びしろがあるから
  3. 今後、世界最大の産出国・ブラジルの栽培キャパが減少し、相対的に生産地として魅力が増すから

 

1は先述の通り。アフリカのコーヒー豆は、独特の風味を持ち、スペシャルティコーヒーとしての需要が伸びています。従来は、ブレンドした豆の風味付に利用されていましたが、スペシャルティコーヒーとして利用されることで、単価が3倍近くに上昇しているようです。

 

2について、まだまだ産出国として印象が強いですが、エチオピアなどでは消費量も伸びています。今後、中間層が増加すれば、消費地として魅力的な市場になりえます。

 

3について、コーヒー専門の調査会社によると、2050年までにブラジルのコーヒー栽培地が半減するのに対し、アフリカは15~20%の減少で済むようです。要因は、都市化によるものですが、世界のコーヒー需要の拡大が見込まれるので、生産地としてのアフリカの魅力は今後増すことになります。

 

スペシャルティコーヒーで沸くアフリカですが、世界に占めるシェアは縮小しています。

 

【アフリカ産コーヒーの世界市場でのシェア変化】

1970年代30%→現在約10%

 

要因は、過去のコーヒー市況の変動が大きかったために、それを嫌気し、他の作物に転換したからです。輸出も減少傾向であり、だからこそ、スペシャルティコーヒーを求めて、小売企業がアフリカ奥地まで訪問しているのでしょう。

 

コーヒー市場が興味深いのは、アラビカ種・ロブスタ種とも価格が下落している一方で、高単価のスペシャルティコーヒーの需要が伸びているということ。価格下落の要因は、ブラジルが通貨レアル安により輸出を伸ばしているからです。コーヒー市場は、汎用品が価格下落する一方で、高付加価値品は単価を伸ばしているようです。つまり、単価が高くても売れる商品かどうかで、同じ市場でもそのビジネス環境は大きく違うということになります。

 

高単でも売れる価値を付けられるかどうかで、同じカテゴリーでも収益性に大きな違いが出るということでもあります。

 

(スペシャルティコーヒー)

楽天市場アマゾンでももちろん販売されています。

 

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《今回のヒントのまとめ》

  1. アフリカのコーヒービジネスが注目を浴びているのは、欧米で需要が伸びるスペシャルティコーヒーの産地だからである。また、消費地としてのポテンシャルが高いと同時に、生産地としても相対的に魅力的になるという予測があるからである。
  2. 一方で、アフリカ産コーヒーの世界シェアは減少している。その要因は、過去のコーヒー市況の変動率の高さを嫌気して、他作物への転換が進んだからである。
  3. 世界的には、通貨安によるブラジルの輸出拡大により、アラビカ種・ロブスタ種とも価格下落が進んでいる。一方で、スペシャルティコーヒーは単価が高くとも売れている。
  4. このように、同じカテゴリーでも、付加価値の違いにより、収益性に大きな差がである。

 

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけたいいもの

久しぶりに、サッポロビールの麦とホップ(新ジャンル)を飲みました。

リニューアルした様で、「史上最大の麦芽量」をウリにしています。

問題は味ですが、まぁまぁでしょうか。

最近ビールを飲む機会が多いので、やはりビールとはコク・苦味が違います。

しかし、新ジャンルの中では、随分頑張っている方だと思います。

ただ、最近新ジャンルでも種類が増えてきましたねぇ。

近々、いろいろ試したいと思います。

サッポロビール 麦とホップ

もちろん、楽天市場でも販売しています。

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。

この5年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

眠気の酷さについて、年末に検査を受けましたが、結局原因がわからないまま終了しました。

当初、無呼吸症候群が疑われましたが、問題なし。

寝不足しか考えられないということで、7時間は最低でも必要とのことです。

20代の頃は、2時に寝て6時に起きてもへっちゃらだったのですが。

年齢は無視できないようです。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

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