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【1008号】冷静になれない住宅購入からわかる、高額商品を売る秘訣とは?

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◎本日のニュース

1)見出し

The Psychology of Buying and Selling a House

 

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2)要約

住宅購入においては、他の投資対象よりも心理的重点が置かれる傾向がある。その結果、特定の住宅をとても気に入ってしまい、知らないうちに判断を誤ってしまう。

 

機能面の高い住宅を気に入り購入しても、生活全体は必ずしもより幸せになるとは限らない。必ずトレードオフが発生するからである。また、新たな住宅への期待と現実は異なる事が多い。売却価格を市場価格以上に高く見積もることも多い。

 

心理的側面が強く働くだけに、結果的に資産運用において誤った判断をしてしまい、長期間後悔することになる。

 

3)キーとなる英文

It’s a fact of life: Homes come with far more emotional weight than any other investment we make.

 

4)キーとなる英文の和訳

人生における現実がある。

それは、住宅に対しては、他のどの投資対象よりも心理的重点が置かれやすいということである。

 

5)気になる単語・表現

blind 他動詞 ~を盲目にする
ignore 他動詞 ~を無視する
thorny 形容詞 厄介な
stubbornly 副詞 頑固に
wade 自動詞 歩く
catch A up in B 他動詞句 AをBに巻き込む
compartmentalize 他動詞 ~を分類する
plunge 名詞 飛び込み
boost 名詞 高まり
undue 形容詞 不当な;支払い期限が来ていない
aversion 名詞 反感;避けたい気持ち
latch 自動詞 掛け金をかける
recoup 他動詞 (お金・損失など)を取り戻す
fallcy 名詞 誤った考え
incur 他動詞 (負債・損害など)を負う
cull 他動詞 ~を摘む
nuance 名詞 微妙な差異

 

(今回ピックアップ英単語)

おやすみ

 

6)ビジネスのヒント

住宅購入に関する記事。住宅に関しては、賃貸か購入かの論争が一般的ですが、今回は住宅購入時に起こる心理的要素が取り上げられています。住宅購入は数字(勘定)よりも心理(感情)が優先される傾向が強いようです。好きで購入してしまった結果、その後長年苦しむことになります。さらに、購入時に感情を優先してしまったことは、売却時にも尾を引きます。

 

【住宅売買に起きがちな心理的誤り】

  1. 機能を気に入って購入したとしても、必ずしも生活全体が幸せになるとは限らない(不幸せになることの方が多い)
  2. 実際に住む前の期待と住んでからの現実は異なる
  3. 住宅購入に掛かる費用は住宅だけではない
  4. 気分が高まって住宅購入に踏み切っても、マイナス面は必ず生じる
  5. 感情の赴くままに購入した住宅の売却価格は、ついつい高く見積もってしまう

 

1について、機能面を気に入って住宅購入に踏み切っても、トレードオフが必ず発生します。例えば、広さを重視した結果、郊外への引っ越しを余儀なくされ、通勤時間は長引く事になります。その結果、本来一番優先すべき家族過ごす時間が短くなり、逆に全体の幸福感は低下します。

 

2について、立地や機能が気に入って住宅購入に踏み切っても、実際に気に入る点は異なることが多いようです。例えば、大学構内の学生寮への引っ越しの場合、通学が楽で家賃が安いことに一番目が行きますが、実際に一番大きなメリットは友人との交流を深められることのようです。ハードよりもソフト面のメリットの方が、実際には大きいようです。

 

3について、気に入った住宅を無理して買ったはいいものの、実際には補修や装飾などに別途費用が掛かることがほとんどです。つまり、トータルコストは予想以上に高く付くのです。購入前は、この点になかなか気づきません。

 

4について、達成感やアメリカ人の理想など気分の高まりで住宅購入に踏み切ったはいいものの、実際にはマイナス面もあります。厄介なのは、購入後でしかその点がわからないことです。例えば、住宅を維持するには、装飾や庭の手入れなど多くの作業を余儀なくされます。さらに、毎月の多額のローン返済だけではなく、補修費など予期せぬ経費が掛かります。これらは、住宅購入後でしか実感できないストレスになります。

 

5について、気に入って買った住宅は、ついつい楽観的に売却価格を高く見積もってしまいがちです。感情を優先して無理して買う人が増えれば、それは投機的バブルにつながります。購入価格以上で売れたとしても、実際には物価上昇によるものであり、インフレ調整後の価格では売却益はさほど大きくないのです。さらに、値下がりした場合は、損失回避の心理が働くことで、売りに出しても長期間売れずに残るという事態に陥ります。このストレスは相当なものです。

 

このように感情が優先される住宅購入からは、逆に次のようなことが学べます。

 

【注目点】

  1. 高額商品こそ、感情に訴えることで販売しやすくなる。
  2. 法人向けなど勘定が優先される場合は、トータルコストを訴求すればよい。

 

1について、高額商品は、感情に重きが置かれやすい住宅購入の傾向を逆に活かせばいいのです。つまり、機能面(ハード)よりも心理面(ソフト)を強調することにより、価格の高さがカモフラージュできるようになります。

 

2について、逆にコストが優先される法人などは、トータルコストを訴求すればいいのです。初期費用が高くても、トータルコストが安く付く案件ならば、採用される可能性は高まります。

 

住宅を投資対象として見るのは、アメリカ人らしい考え方とも言えるでしょう。日本では、アメリカ以上に感情・心理が優先される消費行動のように思えます。

 

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《今回のヒントのまとめ》

  1. 住宅購入では、他のどの投資対象よりも感情が優先されやすい。その結果、購入後に後悔することが多く、売却時までその尾を引くことになる。
  2. よく起こる誤りは、トレードオフの存在に気づかず、気に入った感情だけを優先することである。その結果、本来最優先すべき家族との時間などが損なわれることになり、全体の幸福感は低下する。
  3. また、購入前の期待と現実は異なることが多く、住宅購入には補修・装飾など住宅以外の支出もばかにならない。
  4. 気分が高まって購入に踏み切ることが多いものの、購入後には思わぬストレスを被ることになる。面倒な補修・維持を余儀なくされるからである。売却時には、購入価格が頭から離れず、それより低い価格でなかなか売れなくなる。
  5. この現象を逆に活かせば、高額商品は機能よりも心理的ベネフィットを訴求すればいいことがわかる。逆に、コスト優先の法人には、トータルコストを訴えればいい。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

HPのノートパソコン「HP EliteBook Folio G1」

まだ東芝のKIRAが現役なので、購入することはまずないですが、軽さ・価格・性能(スペック)で、毎日持ち運びに耐えるビジネス用パソコンではないでしょうか。

見た目も、アップル製品に似ており、悪くありません。

12.5型というのもいいですね。私のKIRAは13.3型で、無駄に大きいと常に感じています。(その分作業はし易いのも事実ですが)

970gというのは、持ち運びに羨ましいほどの軽さです。

駆動時間は11.5時間。実質どの程度持つかは不安ですが、まぁ8時間持てば十分でしょう。(私は長くても5時間ほどですが)

価格は少し高く感じますが、11万円ほどであり、パナソニックのレッツノートや東芝KIRAよりも割安。

次買い換える時は、候補に上がること間違いなしです。

 

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、7年経ちました。

この7年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

最近、電車に乗る機会が多いのですが、外の風景はなかなか面白いですね。

予期しない変化を目の当たりにするので。

社会は常に変わっています。

 

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

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今回は私が恩返しします!

 

 

 

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