【1028号】テスラモーターズ・ソーラーシティ合併のビジネスモデルとは？

 

 

※火曜日は簡易版に変更しました。

◎本日のニュース

1)見出し

Tesla CEO Elon Musk Aims to Make Solar Panels as Appealing as Electric Cars

 

 

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2)ビジネスのヒント

テスラモーターズ社とソーラーシティ社の合併には、大きな野望があるようです。それは、地球温室効果ガスの減少に寄与して、持続可能エネルギー時代の到来を加速させることです。

 

【テスラモーターズ・ソーラーシティ合併の野望】

1. 地球温室効果ガスの減少に寄与
2. 持続可能エネルギー時代の到来を加速

 

両者は2つに分けるまでもありません。要は、石油・石炭・天然ガスなどの天然資源を使い、二酸化炭素を排出する発電方法から、太陽光発電にシフトさせようということ。これにより、ソーラーシティは太陽光パネルの販売増、テスラは蓄電池と電気自動車の販売増という恩恵を受けることになります。言わば、両社の合併により、自家発電・自家蓄電を可能にさせようということです。合併を計画するテスラモーターズ社のCEOイーロン・マスク氏の野望とも言えるでしょう。

 

【イーロン・マスク氏の野望】

1. ソーラーシティの太陽光パネルにより発電
2. テスラのバッテリーにより蓄電
3. 蓄電した電力をテスラの電気自動車の動力にする

 

これらの野望を成功させるために、次のような目標を立てています。

 

【イーロン・マスク氏の目標】

1. ソーラーパネル設置の住宅の見た目をより良くする
2. 発電・蓄電・絶縁の効率を向上させる
3. 導入コストを、通常の屋根設置コストと電気代の合計よりも低くする

 

1について、既存のソーラーパネルではなく、屋根材と同じ形・大きさのガラス製ソーラータイルを採用することで、外観の向上を目指します。住宅の見た目が悪くなることが、太陽光導入のハードルになっていた課題を解決します。

 

2・3は導入コスト・運用コストの低減です。効率向上により運用コストは低下しますが、導入コストが高ければ、どうしても導入を躊躇しがち。そこで、太陽光機能のない通常屋根の設置コストと電気代の合計金額よりも、導入コストを低くすることで、テスラ・ソーラーシティの提唱するソーラーシステムを導入した方が得という状況を作り出そうとしているのです。これにより、低コスト・節約志向の強い消費者にも訴求できます。

 

さらに、テスラ・ソーラーシティのソーラーシステムを導入すれば、温室効果ガスの削減・持続可能エネルギー使用の拡大に寄与できるとなれば、社会的にも導入意欲が働くはず。発売当初のトヨタ・プリウスのように、導入した人は、隣人や友人に尊敬されるからです。この自尊心をくすぐる仕掛けが、導入（＝購入）する人が自然に増える仕組みなのです。これこそ、テスラ・ソーラーシティのビジネスモデルと呼べるでしょう。

 

【テスラ・ソーラーシティのビジネスモデル】

見た目が良い・コストが低い・社会的に尊敬される→購入人が自然に増える

 

しかし、現実はそう簡単に行きそうにありません。両社とも大きな課題を抱えるからです。

 

【テスラモーターズとソーラーシティが抱える課題】

1. 両社とも赤字
2. テスラモーターズは太陽光発電ビジネスなしに自動車ビジネスだけで成功するのは難しいとされる
3. ソーラーシティは、太陽光パネルの個人需要の成熟化・価格下落に直面→キャッシュ激減・不足

 

実は、両社とも最終赤字。ソーラーシティに到っては、営業赤字に陥っており、キャッシュ不足に直面しています。（だから、テスラモーターズが合併を提案。）

 

さらに、テスラモーターズは、電動高級スポーツカーというニッチ市場に新規参入したものの、市場規模が小さいために、これだけでは自動車メーカーとしての成功は難しいとされています。ソーラーシティは、需要低迷・価格下落に直面。だから、売上はさほど伸びない一方で、販管費ばかりが膨張し、その結果営業赤字に転落しているのです。

 

【注目点】

1. 自家発電・自家蓄電が可能になれば、電気代（とガソリン代）が不要になるかもしれない
2. 自家発電・自家蓄電の成否は、蓄電池の性能向上が鍵を握る

 

1について、イーロン・マスクが狙うのは、ソーラーシステムの販売だけではなく、固定費とも言える電気代・ガソリン代の奪取とも言えるのではないでしょうか。テスラ・ソーラーシティのシステムが売れれば、個人の電気代・ガソリン代は不要になるからです。

 

2について、ただしこれが可能になるには、蓄電機能を果たすバッテリーの性能向上が必須。電気自動車の普及がさほど進まないのも、充電時間と走行距離の向上があまり進まないからです。

 

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《今回のヒントのまとめ》

テスラモーターズとソーラーシティが目指すビジネスモデルは、太陽光パネルの外観の向上、導入・運用コストの低減、導入者の社会的尊重の獲得により、売上が自然に拡大する仕組みである。

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7）おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

近くのグルメシティで、あまり見慣れないサッポロの新ジャンルを発見しました。

その名も、ラガーズハイ芳醇のどごし。

一缶買ってみたのですが、アルコール度数が7％もあるからでしょうか、私には少し重く感じました。

ビール系飲料で、アルコール度数7％は生まれて初めて。

芳醇のどごしの価格は、税別で95円だったような。

かなり安い印象ですが、私の口には麦とホップが方が合いますね。

サッポロ　ラガーズハイ

ちなみに楽天市場で一番人気のビールはこちら。

 

 

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、7年経ちました。

この7年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte　簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

かなり寒くなりましたね。

風邪にはご用心。（自分にも言い聞かせたい）

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です！

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

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