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【1091号】アメリカの産業団地にレストラン・小売店が立地する理由とは?

Industrial park

aura Pontiggia

 

◎本日のニュース

1)見出し

Industrial Park’s Owner Bringing in Restaurants, Retail as Amenities for Workers

 

 

 

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2)要約

オフィス街に飲食店・娯楽施設・フィットネスジムなどができたように、今では、巨大な産業団地に飲食店や小売店が生まれている。この背景には、人口の都市集中と人材確保の難しさがある。

 

物流施設を中心とする産業団地は、大きな労働力と安い賃料が競争力となる。大都市の人口が増える中、低い賃料の立地で多くの労働力を確保することは難しくなっている。そこで、飲食店や娯楽施設を作ることで、職場をより魅力的にして、労働力の確保を目指している。

 

3)キーとなる英文

Now one of the world’s largest industrial property owners is bringing in a developer to add these amenities to its giant industrial park just outside Miami to cater to its tenants and freshen up the utilitarian concept of the big-box warehouse complex.

 

4)キーとなる英文の和訳

今では、世界最大の産業不動産所有者の1つが、これら娯楽施設をマイアミ郊外の巨大産業団地に隣接させることを、デベロッパーに依頼している。

その目的は、テナントの要望に応じて、その巨大倉庫群の実用的なコンセプトを向上させるためである。

 

5)気になる単語・表現

turn to 自動詞句 ~を頼る
venue 名詞 開催地;発生地
enticement 名詞 誘惑するもの
cater to 自動詞句 ~に応じる
freshen 動詞 ~を元気づける
utilitarian 形容詞 実用的な
turnpike 名詞 有料道路
adjacent 形容詞 隣接した(to)
tenant 名詞 賃借人
metropolitan 形容詞 大都市の
proximity 名詞 近いこと

 

(特に覚えておきたい単語)

【tenantとlandlord】

(tenant)

賃借人;借地人

(landlord)

(男の)家主、地主

(コメント)

男女区別せずにいう場合は、proprietor, ownerなどを用いる。

 

6)ビジネスのヒント

不動産オーナーのプロロジス社が、マイアミ郊外に歴史を変える産業団地を作る計画のようです。その特徴は、レストラン・娯楽施設・専門店(アパレル・家庭用雑貨など)の併設です。産業団地と言えば、工場や物流施設の集積地。働く場所に、なぜ消費施設を作るのか。この背景には、次のような事情があるようです。

 

【巨大産業団地に消費施設を併設する理由】

  1. 技能労働者の獲得が難しく、さらに離職率も高いため。
  2. 産業団地の競争力として、労働力の集まりやすさと賃料の安さという、二律背反の要素が要求されるため。
  3. 従業員の教育コストが高いから。

 

1について、IT化の進展により、労働需給が逼迫しているようです。そのため、有能な人材ほど獲得しにくく、さらに魅力的な条件・オファーがあれば簡単に転職してしまいます。魅力的な消費施設を併設することで、無機質な産業団地を魅力的にし、有能な人材の獲得・維持を容易にできます

 

2について、そもそも産業団地には、巨大な労働力と低い賃料が求められます。一方で、人口の大都市集中が続いているので、賃料の低い場所に多くの人材を獲得することは、かなり難しいのです。この二律背反を解決するために、消費施設を併設し、魅力的な職場にしているのです。

 

3について、記事に詳細は説明されていませんが、人材教育のコストが上昇しているようです。だから、魅力的な職場にすることで、そもそも有能な人材を獲得し、離職しにくくするのです。

 

記事で紹介されているプロジジス社のマイアミ郊外の産業団地は、ビーコン・レーク・インダストリアルパーク。2000人以上の労働力が必要なため、大都市近くに立地されたようです。さらに、高速道路の近くという好立地。労働力確保と物流費低減が両立する、産業団地にとって絶好の立地なのです。このような好条件にもかかわらず、消費施設を併設するということは、それだけ人材獲得・維持が難しいことを物語っています。ビーコン・レークが成功すれば、今後産業団地に消費施設を併設することが、スタンダードになる可能性は高まるでしょう。だから、歴史を変えるかもしれないのです。

 

【注目点】

  1. 職場近くの消費関連施設・サービスが増えることで、職域市場が拡大する可能性あり。
  2. 職場と消費行動が近接することで、実店舗ビジネスの立地・規模・形態が変わる可能性あり。

 

1について、今後職場近くの消費施設・サービスが増えることで、職場近くで買い物をするという習慣が増える可能性があります。さらに進化して、職場で買い物をする、職場で買ったものを受取るようになるかもしれません。広い意味での職域市場の拡大が期待できます。

 

2について、職場近くで買い物することが一般的になれば、実店舗の立地が工場・オフィスの近くに移るかもしれません。この場合、小規模でより厳選された商品が売場に並び、短時間で買い物ができる工夫がされるかもしれません。実店舗ビジネスの立地・規模・形態が変化する可能性があります。

 

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《今回のヒントのまとめ》

  1. プロジジス社が巨大産業団地に消費施設を併設するのは、労働需給の逼迫により、有能な人材の獲得・維持が難しいからである。併設することで、職場を魅力的にできる。
  2. また、産業団地の競争力に、労働力の集まりやすさと低い賃料という二律背反の要素が求められることも要因の1つである。消費施設の併設により職場を魅力的にすれば、これらが両立しやすくなる。
  3. 教育コストの向上も大きな要因。魅力的な職場にすることで、もともと有能な人材を獲得しやすくなり、離職率も低くなる。
  4. プロジジス社の施策が成功すれば、今後産業団地・物流施設に消費施設を併設することがスタンダードになるかもしれない。
  5. 職場とショッピングが近くなることで、職域市場の拡大や実店舗ビジネスの立地・規模・形態の変化が起こるかもしれない。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

またまたふるさと納税ネタ・小正醸造ネタです。

 

ふるさと納税で頂いた3升の焼酎が、予想以上に美味しかった。

フルーティーな黄猿しかまだ飲んでいませんが、あまりの美味しさにもったいなく感じ、ちびちび飲むほどです。

ここまでフルーティーな芋焼酎を飲んだことはありません。

さらに、ワイン酵母で仕込んだ麦焼酎の白猿は、飲むのが楽しみで仕方がありません。

今年もいただこうかと思います。

日置市さん・小正醸造さん、ありがとうございます。

 

【ふるさと納税】赤猿・黄猿・白猿の1升瓶3本セット 小正醸造

 

 

もちろん、楽天市場で販売もありますよ。

いいもの作るなぁ、小正醸造さんは。

 

 

編集後記

朝晩、肌寒い日が続きますね。

毎年感じるのですが、日本の夏も湿度が幾分減ったのではないでしょうか。

過ごしやすい反面、夏物の売行きにはマイナスです。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

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