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【1149号】アメリカのフィットネスジムでランニングマシンが減少する理由とは?

cardio machines

 

 

◎本日のニュース

1)見出し

Gyms Ditch Machines to Make Space for Free Weights

 

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2)要約

フィットネスジムにはかつて、カーディオマシンやウェイトマシンが数多く設置されていた。しかし、今ではマシンを減らして、自由に鍛えられるオープンスペースを増やす傾向にある。

 

この背景には、ジムで提供されるフィットネス教室の増加がある。より慣れた人は、マシン利用よりもフィットネス教室への参加を好む。

 

3)キーとなる英文

Traditional health clubs are removing some machines to open floor space for more personal and small-group training, often popular high-intensity or strength-focused workouts.

 

4)キーとなる英文の和訳

従来のヘルスクラブは、マシンの一部を移動させて、フリースペースを作っている。

この場所では、より個人的なトレーニングや少人数トレーニングが行われる。

これらでは、より高負荷・高強度のトレーニングが行われる。

 

5)気になる単語・表現

row 名詞 列、並び
cardio 名詞 カーディオ、心臓強化する運動
thin 自動詞 薄くなる
underused 形容詞 充分使われていない
wane 自動詞 衰える
thigh 名詞 もも
drove 名詞 ぞろぞろ動く人の群れ
sprint 名詞 短距離走
lunge 名詞 肺臓
not necessarily 副詞 必ずしも~ない
outsell 他動詞 ~より多量に売れる

 

(特に覚えておきたい単語)

おやすみ

 

6)ビジネスのヒント

フィットネスジムと言えば、ジョギングマシンやらボートマシンやら、体を鍛えるマシンが所狭しと並べられているイメージがあります。しかし、アメリカのフィットネスジムでは、そのマシンが減少しているようです。一方で増えているのが、フリースペース。そこでは、指導員によるフィットネス教室や各種道具を使ったウェイトリフティングによるワークアウトが行われます。

 

その理由について、記事でははっきり述べられていませんが、以下のようです。

 

【アメリカのフィットネスジムでマシンが減る理由】

  1. 自分に必要な箇所を重点的に鍛えたい経験者が増えたから
  2. 時短ニーズが高まっているから
  3. 社交ニーズが高まっているから

 

1について、マシンは万人向けの道具であり、特定の箇所を鍛えるために使われます。しかし、経験者はより自分に必要な箇所だけを鍛えたいと思いがち。だから、フリースペースで自由なワークアウトを好むのです。経験者による利用の多いジムほど、マシンの減少・フリースペースの増加が顕著のようです。

 

2について、フリースペースでは、より高負荷なワークアウトが行われます。その利点は、短時間のトレーニングで済むこと。万人向けのマシンよりも、時間効率が高いのです。時短ニーズの高まりにより、自分にあったトレーニングができるフリースペースが好まれています。

 

3について、これは記事では全く触れられていませんが、1人モクモクとマシンでトレーニングをするのとは異なり、フィットネス教室では少人数ですが複数で一緒に鍛えます。これにより、人との出会い・触れ合いが生まれ、社交ニーズが満たされます。

 

また、アメリカのジム業界では、次のようなトレンドがあるようです。

 

【アメリカのジム業界でのトレンド】

  1. 指導員が付き添いで指導してくれるブティック型ジム人気の高まり
  2. 低価格化
  3. 大手ジムでは、トレーナーによるフィットネス教室の増加

 

1について、ブティック型とは、よりカスタイズできる小規模ジムでしょうか。指導員が、各自にあったトレーニング方法を教えてくれます。マシンよりも、フリースペースが好まれます。

 

2について、アメリカのジム業界では、低価格化が進んでいるようです。そのために、高価なマシンを減らす動きがあります。

 

3について、大手ジムがトレーナーによる教室を実施するのは、客単価が上がるからであり、収益増に寄与します。

 

記事で紹介されている事例は、以下の通り。

 

【マシンを減らすジムの事例】

  1. 24アワーフィットネス:カーディオマシンの面積を全体の50%まで削減。その場所を、各自自由にトレーニングできるフリースペースとして活用。
  2. ヘルスワークス・フィットネス・センター:大部分のマシンを撤去し、フリースペースを従来の二倍に拡充。

 

カーディオマシンとは、所謂ランニングマシンのこと。肺臓を中心に鍛え、持久力を高めるためのマシンです。

 

実はマシンを減らす傾向は、アメリカだけではないようです。英国でもカーディオマシンが減る傾向にあり、実際カーディオマシンの利用時間は7%減少しています。一方で、ジムの利用者数は増加しているので、マシンの不人気ぶりがよくわかります。

 

【注目点】

  1. 健康志向が高まると、単なるダイエットではなく、より具体的なトレーニングが好まれる。
  2. ネット利用が高まるほど、人との触れ合いを好む社交ニーズが高まりやすい。

 

1について、これは成熟化とも関係します。何でも成熟化すると、漠然としたものよりも、より具体的なものが好まれる傾向にあるのではないでしょうか。今回のジムの事例で言えば、より万人受けするマシンよりも、個人の必要に応じて具体的な箇所をトレーニングできるフィットネス教室やウェイトトレーニングです。成熟化とは、ニーズの細分化とも言えるでしょうか。

 

最後に、マシンが減っていると言っても、全体ではまだまだカーディオマシンの面積の方が多いようです。特に、初心者利用の多いフィットネスジムでは、マシンが好まれるとか。ただ、今後経験者が増え、より専門的な情報が拡散されると、マシンの減少に拍車が掛かるかもしれません。

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《今回のヒントのまとめ》

  1. アメリカのジムでマシンが減っているのは、個別ニーズが増えたから、時短ニーズが高まったから、社交ニーズが高まったからである。
  2. アメリカのジム業界全体のトレンドは、カスタマイズ可能なブティック型の増加、低価格化、大手のトレーナーによるフィットネス教室の増加である。
  3. マシンの減少は、アメリカのみならず、英国でも顕著である。
  4. 成熟化すると、ニーズはより個別化する。フィットネスジムでも、より個別ニーズに対応できるフリースペースが増える一方で、万人受けするマシンが減少している。
  5. ネット利用が増えるほど、逆に社交ニーズは高まるのではないか。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

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最近、読書が少なくなり、危機感を抱いていただけに、これからは思う存分読書できそうです。

ただ、図書館で借りることはできず、お金はかかりますが。

実際に使ってから、レビューしたいと思います。

 

 

編集後記

予約投稿のため,まだ2017年ですが、今年の年賀状は大晦日ギリギリになりそうです。

業務が終わらず、自宅の大掃除も終わらず、2017年をまだ締めくくれない状態がまだ続きそうです。

それではまた。

 

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