【356号】レストラン予約サービス、新規参入が増える理由とは?
◎本日のニュース
1)見出し
More Ways to Snag That Restaurant Table
※出典
2)要約
レストランのオンライン予約サービスの圧倒的シェアは、
オープンテーブルドットコム社が握っているが、
新規参入の2社がその後を追っている。
新規参入の背景には、レストラン側が、
オープンテーブルの独占状態ではサービス内容や
価格設定の改善が起こりにくいという不満がある。
また、オープンテーブルの利便性は高いものの、
レストラン側が支払う利用料金が高いために、
開店したばかりの余裕のないレストランは使うことができず、
予約がなかなか入らないという事態も、
新規参入が起きた要因の一つである。
実際に、新規参入によってレストランが利便性や費用対効果の
向上を受けるだけでなく、利用する消費者もクーポンなどの
恩恵を受けている。
3社共通の特徴は、紙の予約帳をコンピューターベースの
システムに切り替え、予約客の注文内容を記録・
閲覧できることである。
3)キーとなる英文
The end of the online reservations monopoly could mean a
flurry of discounts and special offers at restaurants for
consumers as Opentable, RezBook and Reservation Genie compete
for restaurants’ and diners’ loyalty.
4)キーとなる英文の和訳
オープンテーブル・レズブック・リザベーションジーンが、
競ってレストランや利用客にファンになってもらおうとするので、
オンライン予約の独占状態が終わることによって、消費者は
レストランによる値引きや特別料理の提供などたくさんの
恩恵を受けることができるだろう。
5)気になる単語・表現
a flurry of 形容詞句 同時にたくさんのことが起こること
6)今日のヒント
レストランを予約する場合、「レストランを探す」
「レストランを決める」「電話で確認する」という
プロセスを通じて行う。
電話確認後に席が空いていなければ、振り出しに戻り、
レストラン探しからはじめなければならない。
アメリカでは事情が異なるようだ。
オープンテーブルドットコム( www.opentable.com/ )を利用すると、
「どこで何をいつ食べたいか」を検索し、
このサービスは、お店側が電話で予約を受け付ける手間が省ける分、
利用料金が高い。
WSJによると、
◎初期手数料600~700ドル
◎月額270ドル
◎オープンテーブルのサイトを通じた予約1件につき1ドル
◎自社サイトを通じた予約1件につき25セント
を負担しなければならない。
この料金の高さを解決しようとしたのが、
アーバンスプーンによるレズブック( www.urbanspoon.com/c/47/Nashville-restaurants.html )
とリザベーションジーン( www.reservationgenie.com/ )。
それぞれの料金は、
◎レズブック→月額99ドル、
サイトを通じた予約1件につき1ドル
◎リザベーションジーン→月額49ドル、
サイトを通じた予約1件につき2ドル
という。
リザベーションジーンの強みは記事では書かれていないが、
アーバンスプーンは、
◎もともとレストランレビュー(感想)を提供するサービスを行っており、
このサイトは月間700万人ものアクセスがある。
という集客と消費者ベネフィット上の強みを持つ。
ある市場に新規参入があると、
◎サービス・価格の競争が起こる。
利用者にとってうれしいことだが、提供者にとっても、
自社の競争力をさらに強くしようというインセンティブが
起こるという恩恵を受けることができる。
この背景にあるのは、
◎利用者が求めるニーズが多様である
ということ。
例えば、今回のレストランオンライン予約サービスにしても、
価格が少々高くても利便性の良さを求めるお店もあれば、
価格はできるだけ低くして利便性は自社での活用で高めるお店もある。
恐らく、オープンテーブル・アーバンスプーン・リザベーションジーンは、
それぞれ対応するニーズが異なり、ターゲットも異なるはず。
このように、ターゲットを絞り込むと、独占的な事業者がいる市場でも新規参入する余地はある。
ただ、この前提には、
◎絞り込んだターゲットは、独占的事業者が提供するモノや
サービスに満足しておらず、違うニーズが存在する
ということが必要になる。
***************************
《今回のヒントのまとめ》
▼アメリカのレストランオンライン予約サービス市場では、
オープンテーブルドットコム社が独占的な地位を占めている。
▼ただ、そのサービス内容や価格に不満を持つ
レストランがいるため、2社が新規参入をしている。
▼新規参入によって、利用するレストラン・消費者とも、
より良いサービス・より低い価格などの恩恵を受けることができる。
▼このような新規参入が可能になるのは、
利用者のニーズが多様であり、既存の事業者では
そのニーズに答えられていないからである。
***************************
6)おすすめ商品・サービス
◎インフォ麺ション⇒昨日訪問者は10名。↓
麺の口コミ・情報サイトです。
最新の掲載商品は、
4901990521949 東洋水産 マルちゃんバリうまごぼ天うどん89g
です。
インフォ麺ション
⇒ blog.livedoor.jp/informention
※今週は更新できませんでした。新規事業を始めるにあたり、
このサイトをどのように行うか近いうちに決めなければなりません。
編集後記
こんばんは、高尾です。
昨日の朝、大学生の頃から仲良くする友人が
亡くなったという連絡を受けました。
彼女とは、お互いの家を行き来する仲だったので、
その知らせを受けた時は言葉が出ませんでした。
今では年末年始の挨拶程度の付き合いしかなく、
主にSNSを通じて彼女とつながっていました。
私の同じ頃に結婚したので、私生活でも幸せいっぱいだったのに。
仕事面では、自分の特技を活かして経営者としても活躍されていたのに。
こんなに早く亡くなるなんて、とても悲しいとともに、
残された家族を思うと無念でなりません。
彼女の分まで思いっきり生きよう、思いっきり社会で暴れようと、
再度心に誓いました。
心から、彼女のご冥福をお祈りします。
高尾亮太朗のfacebook⇒ www.facebook.com (アカウントは、ryotarotakaoです。)
高尾亮太朗のツイッター⇒ twitter.com/ryotarotakao
高尾亮太朗の公式サイト⇒ ryotarotakao.com
今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!
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私もごく少ない部数の時に、
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今回は私が恩返しします!
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2010/05/29 | ウォールストリート・ジャーナル ウェブサービス, レストラン経営, 新規参入
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