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【466号】ナラッテのスマートフォン決済、マーケティングに与える影響とは?

◎本日のニュース

1)見出し
Stepping Up Smartphone Checkouts

【出典】
goo.gl/wDh6X

NFC Payments Google Wallet

2)要約
シリコンバレーの新興企業ナラッテ社は、
現状のスマートフォンで利用できる決済技術ズーシュを、
月曜日に発表するとしている。

この技術は、スピーカーとマイクロフォンの
付いたスマートフォンで利用可能であり、
現在アメリカで使用されている
1億台以上のスマートフォンで利用できる。
支払いを受ける店舗は、
レジなどの端末にソフトウェアをダウンロードするだけで、
グーグルなどが提唱するNFCよりも投資は低コストで済む
メリットがある。

問題のセキュリティは、
各取引を個別の電子キーで暗号化することにより、
第三者の侵入を防止する。

すでに、ギフトカードやポイントカードを発行する
企業スパークベースが、採用を決めている。
来年末までに、アメリカの25万法人での採用を見込んでいる。

3)キーとなる英文
While many high-tech companies are betting that
smartphones soon will be able to carry out
transactions at store-checkout counters,
a Silicon Valley start-up says it is possible
for current models to handle payments without
a hardware upgrade.

4)キーとなる英文の和訳
多くのハイテク企業は、スマートフォンが
店舗のレジでの決済をもうすぐ行うようになると踏んでいる。
一方、シリコンバレーの新興企業によれば、
現行のモデルがハードウェアのアップグレードなしに
支払いを行えるという。

5)気になる単語・表現
bet that        他動詞     きっと~だと賭ける
handle  他動詞     ~を扱う

6)今日のヒント
ナラッテ社(Naratte)が開発したズーシュ(Zoosh)

という
技術を使えば、
スピーカーとマイクロフォンの付いた現行のスマートフォンを、
数インチほどに近づければデータ交換ができる
という。このズーシュを使って、
1.スマートフォンで電子マネー決済をする
2.スマートフォンでクーポン取得・管理をする
3.スマートフォンでストアポイントを取得・利用する
4.スマートフォンでクレジットカード・デビットカード支払いをする
などが可能になる。 

同じようなことを、
グーグルはNFCという技術を始めようとしている。
NFCを使う場合、端末(スマートフォンやレジスターなど)を
NFC対応型に切り替える必要があり、
そのために1端末あたり100~850ドルほどかかる。
一方、ズーシュの場合は、
ハードウェアのアップグレードは必要がなく、
ソフトウェアのダウンロードだけで済む。
そのため30ドルほどしかかからず、低コストで済む。

このように、ズーシュを利用することのメリットは、
1.現行のスマートフォンを利用でき、ユーザー獲得が容易。
2.端末への投資が低コストで済み、導入店舗を増やしやすい。
と、ユーザー・導入店舗双方を増やしやすいため、
利用が一気に進むことが期待できる。

このように、技術面でのスマートフォン決済のハードルが大きく引き下げられた。
一方で、ニーズ面では、
1.ユーザー:カード・クーポンなどを持たなくてもいい
2.店舗:購買履歴をもとに、個別にクーポン発行などの販促を打つことができる
というメリットがある。

ユーザーメリットは言うまでもなく、
これまでカードや紙として持ち歩かなくてはならなかった
ポイントカード・クーポンなどから解放できる。
家に忘れたからといって、
割引を受けられないというトラブルがなくなる。
ショッピングを手軽に楽しめるようになる。

店舗は、これまでポイントカードを使って
蓄積していた顧客の購入履歴を、
スマートフォンで管理できるようになる。
この購入履歴を通じて、
より購入確率の高い顧客にだけクーポンを
発行することが可能になる。
今でも、カタリナクーポンのように属性に
応じたクーポン発行手法は存在する。
(例えば、スーパーでサントリーのビールを買った消費者に、
レ次回来店時に利用できるアサヒビールのクーポンをレジで渡す。)
しかし、このクーポンの最大の欠点は、
紙で発行される時に、
いざ使おうと思った時に手元にないということである。
このクーポンが電子化され、
スマートフォンに保管されれば、
スマートフォンを忘れない限り必ず利用される。
これまでよりも販促効果が高まることになる。
さらに、購入履歴を元に、
クーポンを発行したい時にリアルタイムに
クーポンを発行することも可能だろう。
クーポン発行がレジに限られていた現状の仕組みよりも、
販促機会を爆発的に増やすことができる。

このように、スマートフォン決済により、
ユーザーにおいては利便性が、
店舗においては販促効果が高まる。
特に、購入履歴を元に個別に販促を打てることにより、
無駄な安売りが少なくなるだけでなく、
顧客満足度が高まる販促活動を可能にする。
マーケティングが、よりワンツーワンに
近づくことになるだろう。

※ナラッテ社の公式サイト www.naratte.com/
カタリナクーポン www.catmktg.co.jp/service/product/regi_coupon.html

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《今回のヒントのまとめ》

1)ナラッテ社のスマートフォン決済技術
ズーシュを使うことにより、
現行のスマートフォンを使ったスマートフォン決済が可能になる。
ハードウェアを切り替える必要がなく、
ソフトウェアのダウンロードだけで済むので、
投資額もかなり抑えられる。

2)スマートフォン決済に対するニーズは、
ユーザー・店舗双方にある。
ユーザーは、カードや紙ベースの
クーポンなどを持ち歩く必要がなくなり、
割引が受けられない機会をほぼゼロにさせることができる。
店舗は、購入履歴をスマートフォンに記録することにより、
より利用確率の高いクーポンを発行でき、
販促効果を高めることができる。

3)特に、購入履歴を元に個別に販促を打てることは、
無駄な安売りを避けるだけでなく、
より顧客満足を高められる販促活動を可能にする。
マーケティングが、ワンツーワンに近づくことになる。

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編集後記
こんばんは、高尾です。
週末はおとなしくしていたせいか、
体調がほぼ万全に戻りました。
(薬は、医者の言うとおりまだ続けますが。)
今週は雨の多い一週間のようです。
となると、蒸し暑くなるということ。
今年の夏は、節電の影響で室内の平均温度が高くなるので、
この蒸し暑さにも慣れなければなりません。
蒸し暑さの中でも全力を出し切れるかどうか。
意外にこんなことが、
企業の競争力につながるかもしれないですね。

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