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【373号】30分フィットネス・カーブスとランチェスター戦略

◎本日のニュース

1)見出し

Curves Loses Stamina, Closing Fitness Clubs

2)要約
30分フィットネスをフランチャイズ展開する
カーブスインターナショナル社は、
業績が悪化している。
そのため、ここ3年間で全店舗の3分の1が
閉鎖に追い込まれている。

この原因には、より柔軟な営業時間を望む
消費者ニーズに対応できなかったことや、
同業他社との価格競争、景気悪化などが挙げられる。

カーブスは、女性限定の会員により女性が気兼ねなく
フィットネスを行えることが特徴で、会費も安く抑え、
大型フィットネスクラブが進出しない小さな町をターゲットに出店

してきた。

3)キーとなる英文
Curves International Inc., whose 30-minute workout for
women once made it among the world’s fastest-growing
franchises, seems to be running out of steam.

4)キーとなる英文の和訳
カーブスインターナショナル社は、
その女性のための30分フィットネスが世界最速で成長する
フランチャイズとして成功したが、成長が鈍化している模様である。

5)気になる単語・表現
make it 自動詞句    成功kする、うまくやる
run out of steam        自動詞句    活気を失う

6)今日のヒント
カーブスの創業は1992年なので、フィットネス業界では後発組と言って良い。
その後発のカーブスが、フランチャイズ展開で大きく店舗を増やした理由には、
◎ランチェスター戦略を活用した
ことがあるだろう。ランチェスター戦略とは、
弱者が強者に勝つための戦略で、簡単言うと、
◎選択と集中
に特徴がある。

ランチェスター戦略をカーブスに当てはめると、
◎会員を女性に限定した(顧客戦略)
◎筋力トレとストレッチができる器具を配置するのみで、
シャワールームは設置しなかった(商品戦略)
◎小さな町をターゲットにして出店した(地域戦略)
となる。ちなみに、先行組のフィットネスクラブは、
◎老若男女を対象にした
◎筋トレ、ストレッチ、ランニング、
スイミングなど様々なフィットネスサービスを提供した
◎人口の多い都市に出店した
であった。

このように、競合と差別化することにより、
男性の目を気にせず気軽にダイエットをしたい
女性に人気を博していたのだが、
曲がり角を迎えたのは都市へ進出した時。
それにより、都市で大手フィットネスクラブと競争が生じ、
営業時間が長く施設が充実している大手との差が明らかになり、
苦戦するようになった。その結果、
店舗の大量閉鎖に追い込まれたのであろう。
女性をターゲットにしたフィットネスクラブの競合が現れたことや、
景気悪化なども業績悪化の原因であるが、
一番大きな原因は地域戦略を逸脱したことではないだろうか。

弱者としてランチャスター戦略で成功を収めると、
ついつい強者になったと勘違いし、
大手と同じ土俵に乗って失敗することが多い。
カーブスの業績悪化は、この好例だろう。

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《今回のヒントのまとめ》
▼世界最速でフランチャイズチェーンを広げた
カーブスインターナショナル社は、業績悪化に苦しみ、
ここ3年で全店舗の1/3が閉鎖に追い込まれている。

▼もともとフィットネスクラブとしては後発組のため、
カーブスは、商品・地域・客層を限定した
ランチャスター戦略で成功を収めた。

▼しかし、成功に胡座をかいだのか、
地域戦略を逸脱し、都市への出店を始めたことから歯車が狂いだし、
価格競争や景気悪化が業績悪化を加速させたと言えるだろう。

▼弱者としてランチャスター戦略で成功を収めると、
ついつい強者になったと勘違いし、大手と同じ土俵に乗って失敗することが多い。
カーブスの業績悪化は、この好例だろう。

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6)おすすめ商品・サービス

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編集後記
こんにちは、高尾です。
今週の日経ビジネスで、カーブスの記事が掲載されていたので、
メルマガでも取り上げました。
しかし、その論調はWSJとは正反対で、
「軽量出店で業界席巻」という好業績の要因が論じられていました。
日本も、アメリカの後を追うのか?それとも、
日本はアメリカとは環境が異なるので、
カーブスの成長は続くのか?
まだ、都心には積極的に出店していないようですが、
今後の行方には注目したいです。

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  1. ランチェスター戦略、魅力的ですね。
    ニーズがどこにあるか発見できれば素晴らしい結果に繋がるのでしょうね。
    それとも、ニーズを作りだすのか?

  2. コメントありがとうございます。
    ニーズがあっても、競合と差別化してニーズを満たす必要があります。
    それが一番難しいですね。
    まだまだ、悩める日々です。




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