【1154号】今年のマーケットで確実に起こる4つのこと
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ウォールストリートジャーナルから見た起業のヒント
~ビジネスアイデアと英語力の習得~
2018/01/23 Vol.1154
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※火曜日は簡易版に変更しました。
◎本日のニュース
1)見出し
Four Things Sure to Happen in Markets During 2018
【出典】
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2)ビジネスのヒント
未来予想に確実というものはありません。金融市場もしかり。専門家が、「今年の日経平均の高値は2万5000円」と言っても、それはあくまで予測であり、外れた時にその専門家は責任を持ってくれません。未来予想、特にマーケット予想というのはそういうものです。
しかし、今回の記事タイトルを読むと、「sure」という言葉が。「確実」という表現は言い過ぎかもしれませんが、「起こる可能性が高い」という表現はできるでしょう。それだけのことだから、金融市場に投資をしている人にとって、この記事は読むに値するのではないでしょうか。
【2018年に金融市場で確実に起こる4つのこと】
- 金利上昇
- 株価の少し(たとえ5%程度)の下げでもパニックが起こる
- 10年間の株式累積リターンは急上昇する
- 今年はストックピッカー市場になる
1について、FRBが金利引き上げをほぼ確実視している以上、市場金利の上昇もほぼ確実です。こういう場合は、株式よりも債券への投資が適していますが、無制約債券ファンドはあまりオススメできないようです。
無制約債券ファンドとは、企業・国など制約なしに債券に投資するファンド。無制約だけにより利回りの高い債券に投資するため、低格付けの企業・国の債券への投資が増えますが、これがネックになります。低格付けだけに金利上昇に耐えられない可能性もあり、無制約債券ファンドは大きく変動するからです。
こういう金利上昇時には、現金比率を高めるか長期負債を減らすに限るようです。現金といっても、恐らく安定的な債券へ投資されるのでしょう。もしくは、株価急落時の優良株への投資のための軍資金として。長期負債を減らすのは、金利負担が増えるから。
2について、株式は金融危機後スムーズに(安定的に)上昇してきただけに、少しの下落で投資家はパニックに陥る恐れがあります。記事によると、たとえ5%下げただけでも、1928年10月の恐慌時と同程度の混乱が起こるとか。その結果、少しの下げでも、VI(恐怖指数)が急上昇し、パニック売りに発展するかもしれません。
3について、2018年になれば10年間の期間に、金融危機時の株価が入らなくなります。つまり、2017年には急落前の高値が入っていましたが、2018年には急落後の安値しか入らなくなります。その結果、発射台が低くなるため、2018年の10年累積リターンは急上昇するのです。記事によると、2018年に株価が全く変動しなくても、2017年終わりの82.1%が、2018年9月・10月には198.3%に跳ね上がるそうです。リーマン・ショック後の低い株価が発射台になるからです。
4について、根拠が明記されていませんでしたが、恐らく金利上昇により、銘柄により株価変動が大きく変わるのでしょう。株価の相関性が低くなるということです。こういう市場では、銘柄選択を慎重にしなければ、株式投資で高いリターンを得られません。今年は指数全体の上昇ではなく、一部銘柄の上昇が期待できそうです。これが確実に起こるのかどうかは、疑問ですが。
こういうマーケットで、投資家がすべきことは以下の通り。
【2018年投資家がすべきこと】
- 高利回りでもリスクの大きな低格付け債券に投資する無制約債券ファンドは、敬遠すべき。
- 株式市場がパニックになっても、長期リターンに注目して、冷静に対処すべき。
- 10年リターンの急上昇は機械的に起こっただけであり、あまり重視するな。
- 銘柄選択を慎重に行え。
いたってオーソドックスなアドバイスですが、今年のマーケットは気分や数字だけでは、実態がつかめないということでしょう。自分で計算するなりして、理解する必要があります。
【注目点】
- マーケットの数字に惑わされるな
- マーケットの雰囲気に惑わされるな
周りの情報を鵜呑みにするのではなく、自分で計算して納得することが重要です。そうすることで、銘柄選択でも株価が低迷する優良株に巡り合うかもしれません。
ビジネスでも同じ。足や頭を使って、自分で調べることが重要です。特に、マスコミの情報は大げさなことが多いため、鵜呑みにすると大きな損害が起こりかねません。
《今回のヒントのまとめ》
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金融市場の数字や雰囲気は、実態を示していないことがある。
自分で調べることが重要。
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編集後記
今回は新幹線の中からの投稿です。
東京まで日帰りで行くと、とても損した気分になります。
かと言って、アポイントもないまま時間を過ごすのももったいないし、それ以上にやるべきことがありますから。
新幹線の中では、意外に仕事をしている人(ふりをしている人)が多いことに気づきました。
パソコンを開けていれば、まず仕事しているのでしょう。
世間は数字以上に景気がいいのかもしれません。
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2018/04/23 | ウォールストリート・ジャーナル
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