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【1119号】欧米の多国籍企業が中国市場で苦戦する理由とは?

 Garment factory jiaxing

◎本日のニュース

1)見出し

Multinationals Fight for Their Margins in China

 

 

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2)要約

欧米の多国籍企業は、中国市場での粗利確保に大変苦労している。原因は、中国での過剰生産能力と中国製品の品質向上による競争激化である。

 

その対策として、コスト削減や顧客サービスの向上に力を入れる企業が増えている。しかし、長期的には中国企業との競争激化は割けられず、粗利益率の低下傾向は続くと予想される。

 

3)キーとなる英文

Western multinationals are fighting harder to hold on to their margins in China because of overcapacity and an improvement in the quality of Chinese-made products.

 

4)キーとなる英文の和訳

欧米の多国籍企業は、今後中国市場での粗利確保に苦戦している。

その原因は、過剰な生産能力と中国製品の品質向上である。

 

5)気になる単語・表現

myriad 形容詞 無数の
liquid crystals 名詞 液晶
complacent 形容詞 悦に入った、自己満足の
play out 自動詞句 (出来事などが)展開する;終わる
scrutinize 他動詞 ~を綿密に調べる
run out 自動詞句 尽きる
specification 名詞 仕様

 

(特に覚えておきたい単語)

【myriad】

(英英)an extremely large number of something

(コメント)extremely(異常に)というニュアンスがある。

6)ビジネスのヒント

欧米の多国籍企業が、中国市場で苦戦しているようです。この場合の多国籍企業とは、製造業で、メルク社(製薬)・ユナイテッドテクノロジーズ社(エレベーター製造)・ハニーウェルインターナショナル社(産業資材製造)など。

 

苦戦の原因はそう難しくありません。

 

【欧米製造業が中国市場で苦戦する原因】

  1. 中国の生産能力が過剰で価格競争が激しいから
  2. 中国製品の品質向上が著しいから

 

要は、中国市場では価格競争と品質競争が激しいのです。かと言って、欧米多国籍企業が中国市場を無視できるわけではありません。膨大な人口を抱えた魅力的な市場なのです。実際、中国市場での欧米企業の売上は伸びています。しかし、売上は伸びれど利益はさほど伸びず。それが、中国市場の実態のようです。

 

【欧米多国籍企業の中国市場対策】

  1. コスト削減
  2. 顧客サービスの向上
  3. その他差別化

 

1について、価格競争の激しい市場で利益を確保するには、コスト削減を避けられません。具体的には、仕様の簡素化や生産の自動化を行っています。

 

2について、顧客サービスを向上するのは、中国製品よりも高い価格の正当性を得るためです。サービスも品質の1つと考えれば、中国製品よりも品質が高くなります。

 

3について、例えばフランスの原料を使うことで、中国製品との差別化ができます。これにより、プレミアム価格が受け入れられやすくなります。価格・品質の直接対決をしても、疲弊するだけだから、中国企業が真似出来ない部分(この場合は仕入れ・サプライチェーン)で差別化するのです。

 

【注目点】

  1. 世界で販売するには、中国製品との競合は避けられず、価格以外の魅力・強みが必要。
  2. 真似される品質向上よりも、真似されない他の差別化の方が収益にはプラスになる。

 

1は、中国市場以外にも中国製品の影響は避けれないというもの。儲かると分かれば、中国企業は参入します。だから、いずれ中国製品との競争が起こるのです。そこで価格競争をしても、疲弊するだけ。価格以外の魅力が必要なのです。

 

2について、品質の差別化はいずれ追いつかれるもの。それ以外の差別化の方が、収益上プラスに働きやすいのではないでしょうか。

 

日本では依然中国製品を毛嫌う風潮がありますが、これも技術革新によりいずれ解消されるかもしれません。コスト競争力・差別化は企業存続に必須になるのではないでしょうか。

 

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《今回のヒントのまとめ》

  1. 欧米多国籍企業が中国市場で苦戦するのは、中国の生産能力が過剰で、価格競争が激しいからである。また、中国製品の品質向上が著しく、品質競争も生じていることも原因である。
  2. これに対し、コスト削減・顧客サービスの向上・その他差別化を行うことで、粗利益確保を目指している。
  3. 逆に言えば、それほど中国市場は魅力的なのだろう。実際、欧米企業の中国での売上は増加している。
  4. 世界で販売するには、中国製品との競争は避けられないため、価格以外の魅力・強みが必要である。
  5. いずれ追いつかれかねない品質の差別化よりも、仕入れなど真似されなにくい差別化の方が、収益にはプラスに働くのではないか。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

酒類規制の強化により、ビールの店頭価格が上昇しています。

値上げ後から買ったことがありませんが、第三でもケースで2500円前後はなかなか見当たらないみたい。

これでは、ますます焼酎シフトが自分の中で進みそうです。

 

そんな中で見つけたのが、ビールのふるさと納税。

こちらも規制が強化されましたが、まだまだ1万円で1ケースの記念品(?)は残っているようです。

 

泉佐野市さんは、ビール以外でも充実しているから、注目です。

 

 

 

編集後記

夜に虫が多くて困っています。

こういう夜は早く寝るに限ります。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

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