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【980号】世界的な電動コンパクト車両ブームで生活はどう変わる?

Thief snatches £2,850 bike on Bristol shop's second day in business

◎本日のニュース

1)見出し

How Battery-Powered Rides Could Transform Your Commute

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2)要約

公共交通機関を利用する際の最大の問題は、駅との目的地との間の移動である。距離と気温により、目的地に着いた時の状況が大きく異なる。下手をすると、目的地での行為が失敗しかねない。

この問題を解決してくれるのが、電動コンパクト車両である。電動家電の需要拡大により中国製バッテリー価格が下落し、電動コンパクト車両が手頃な価格で手に入るようになった。これを受けて、中国・欧州などで電動コンパクト車両がブームとなっている。

しかし課題もある。粗悪な製品は発火・爆発しやすいため、一部の国では使用・運搬が禁止されている。また、法律が追いついていないために、多くの製品が公道で利用できないという規制上の問題もある。

3)キーとなる英文

But now some designers and inventors are trying to hack the last mile, thanks to an unexpected windfall: cheap, powerful batteries and motors, sourced from China, part of a world-wide boom in electrically assisted bikes that Americans generally don’t know about.

4)キーとなる英文の和訳

しかし今では、そのラストマイルをうまく切り抜けようと考えるデザイナーや発明家がいる。

それは、思いもよらぬ恩恵のお陰である。

その恩恵とは、中国製の安く強力なバッテリーとモーターである。

そのために、電動アシスト自転車の世界的なブームが起こっている。

しかし、アメリカ人は一般的にはそのブームを知らない。

5)気になる単語・表現

ride 名詞 乗り物
gland 名詞
antiperspirant 形容詞 発汗抑制剤の
vaporize 自動詞 蒸発する
windfall 名詞 たなぼた、意外な授かりもの
hack 他動詞 ~をうまくやり抜く;~を叩き切る
leadacid 名詞 鉛蓄電池
nickel-metal 名詞 ニッケル地金
hydride 名詞 水素化合物
dense 形容詞 密集した
subsequent 形容詞 後の
spawn 他動詞 ~を多量に産む;~を生産する
menagerie 名詞 多彩な人々;動物(の群れ)
latter-day 形容詞 近代の;現代の
dwell 自動詞 住む
be wary of 形容詞句 用心深い
municipality 名詞 地方自治体
longboard 名詞 ロングボード
flame 名詞 炎のような輝き
fiery 形容詞 火の
flat 副詞 きっぱり
prone 形容詞 傾向がある
shoddy 形容詞 安物の
circuit 名詞 回路
culprit 名詞 罪人;犯人;原因となるもの
haphazard 形容詞 無計画の
surge 名詞 (感情の)高まり;(群衆の)殺到
outlaw 形容詞 非合法の
equilibrium 名詞 釣り合い;(心の)平静
swarm 自動詞 群れをなして動く
beast 名詞 動物
streetscape 名詞 街の光景;街区計画
contemplate 他動詞 ~をじっくり考える
pedestrian 名詞 歩行者
turn up 他動詞句 ~を発見する
makeover 名詞 模様替え
hinge 名詞 関節;ちょうつがい

(今回ピックアップ英単語)

【contemplate】

(英英)

  1. 「~をじっくり考える、熟慮する」「~を意図[企画]する(~しようかと考えている)」

think about whether you should do something, or how you should do something;

think deeply about something for a long time

  1. 「~の可能性を受け入れる」

think carefully about and accept the possibility of something happening

  1. 「~をじっくり見つめる、凝視する;(作品など)を鑑賞する」

look at somebody/something in a careful way for a long time

(メモ)

すべてにthink, careful, long timeというニュアンスがあることに注意。

6)ビジネスのヒント

今回は生活面から。WSJの記事にはいろんな電動コンパクト車両が紹介されています。世界的なブームの電動コンパクト車両ですが、アメリカではブームは起こっていません。世界の出来事を紹介する記事でもあります。

まずは、電動コンパクト車両について。代表格は電動アシスト自転車ですが、それだけではありません。

【電動コンパクト車両について】

  1. 電動バイク
  2. 電動キックボード(スクーター)
  3. 電動スケートボード
  4. 電動バランスボード

1 は、電気駆動の簡易スクーター。2は、英語ではスクーターと呼ばれますが、日本のスクーターではありません。キックボードです。これにも電動アシスト機能 が付加しているようです。3は、スケボーの電動版。慣れないと怖そうですが。4は、簡易版セグウェイと表現すれば、わかりやすいでしょうか。

世界的な電動コンパクト車両のブームですが、もちろん一番売れているのは電動バイク。

【世界で広がる電動バイク】

  1. 中国:過去10年で販売量が急増(電池は鉛蓄電池)
  2. ヨーロッパ:昨年売上が20%増(電池はリチウムイオン電池)

各国によって使用されている電池が異なります。中国では、より低価格の鉛蓄電池。そして、ヨーロッパでは、テスラの電気自動車でも使用されているリチウムイオン電池です。

電動コンパクト車両が世界的なブームになった背景には、世界的な充電式家電の需要拡大があります。その結果、電池需要が拡大し、電池コストが大きく下落。これに、中国製モーターのコスト低減が加わり、電動コンパクト車両の普及につながったのです。

【電動コンパクト車両ブームが起きた要因】

世界的な充電式家電の需要増大→電池コストの低下→電動コンパクト車両の価格低下・ブームへ

電動コンパクト車両には次のような利点があります。

【電動コンパクト車両の利点】

  1. 軽い
  2. 速い
  3. 持ち運びしやすい

1 は、電池を搭載していない車両よりは重くなるものの、軽量化が進んでいます。2は、当たり前ですが、電動補助がある分だけ、速く移動できます。3は、一部 機種だけですが、折り畳み機能があるために、持ち運びしやすいのです。各国で様々なルールがあるものの、電車への持ち込みも可能になります。

もちろん、欠点・課題も存在します。

【電動コンパクト車両の欠点・課題】

  1. 粗悪な商品が多く流通し、発火・爆発する恐れがある
  2. 公道での利用がまだ認められていない車両が多い

1 について、これは中国製の低価格品ホバーボードに多いのですが、原因は品質の低さと設計の稚拙さにあります。だから、電気駆動だから起こるものではありま せん。ちなみに、ホバーボードとは、バック・トゥ・ザ・フューチャーで登場した空飛ぶスケボーですが、実際に販売されているのは、バランスを取って動かす 電動二輪車。アメリカで2015年のクリスマスプレゼントで人気を博しました。

2は、法律が技術に追いついておらず、多くの車両が公道での利用を禁止されています。まず、車道・歩道とも利用するには危険で、利用スペースが不明確なのです。利用を許可するには、都市計画と通行スペースの再設計が必要となるので、時間が掛かるものと思われます。

このように世界的ブームの電動コンパクト車両ですが、公共交通機関の課題を解決する力を有する注目アイテムでもあるのです。その課題とは、

駅と目的地の間の移動が厄介で、目的地に快適に到着できるとは限らない

ということです。例えば、重要な面接の際に、最寄り駅から目的地まで歩くとします。夏の暑い日には、着いた時には汗だくになっている可能性があります。逆に、冬の寒い日には、体調を崩している恐れがあります。いずれにしても、面接には不利な状況で臨まなくてはなりません。

持 ち運び可能な電動コンパクト車両があれば、この問題はすんなり解決されます。駅から電動コンパクト車両に乗って目的地へ移動すれば、より快適に到着できる からです。移動の目的を到着地での行為だとすれば、電動コンパクト車両があるからこそ目的は達成できると言えるのではないでしょうか。

一見、電動コンパクト車両は移動手段として公共交通機関の代替物になると思われますが、実は補完物なのです。

では、電動コンパクト車両がブームを越えて社会的に普及すれば、社会はどのように変化するかを考えて、この回を終わりたいと思います。

【電動コンパクト車両による社会の変化】

  1. 車道・歩道などの道路利用区分の変化
  2. 公共交通機関の利用増加
  3. 主要拠点でのレンタルサービスの発生・増加

1・ 2は先述の通り。3は、WSJ記事では言及はなく私の予想ですが、電動コンパクト車両がより身近なモノになれば、レンタルサービスが増えるかもしれませ ん。ただし、二次流通(中古品の流通)が可能なので、盗難などの課題をクリアする必要はありますが。逆に、ある程度価格が高く、盗難の恐れがあるからこ そ、レンタルが受け入れられやすいとも考えられます。

【記事で紹介された電動コンパクト車両】

Stigo

YikeBike Model V

The Ninebot One E+

Stator

Uscooters

BOXX M

Mando Footloose

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《今回のヒントのまとめ》

  1. 世界的な電動コンパクト車両ブームが起こったのは、リチウムイオン電池のコストが低下し、価格が手頃になったからである。この背景には、充電式家電の需要が拡大し、電池の製造コストが低減したことがある。
  2. 電動コンパクト車両の利点は、軽いこと、速いこと、持ち運べることである。
  3. 一方で、課題もある。中国製の低価格粗悪品が広く流通し、発火・爆発の恐れがある。また、法律が技術向上に追いついていないために、公道での利用が認められていない車両が多い。
  4. 電動コンパクト車両が普及すれば、公共交通機関の最大の課題である駅と目的地の移動がスムーズになる可能性がある。目的地に快適に到着しやすくなり、移動の目的達成確率が高まる。
  5. 社会への影響としては、道路の利用区分の変化や公共交通機関の利用拡大、主要拠点でのレンタルサービスの発生・拡大が考えられる。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

ホッピーに似た商品として、ハイッピーがあるようです。

飲んだことはありませんが、ハイッピーの方がより経済的だとか。

どちらもビール系の飲料ですが、ハイッピーにはレモン風味あるようです。

個人的には、ホッピー飲むならビール(いや新ジャンル)なので、買うことはないとは思いますが、居酒屋であったら一度ハイッピーも飲んでみたいと思います。

ちなみに、ハイッピーは比較的味が薄く、評価が分かれるようです。

ハイサワーハイッピー(公式サイト)

楽天市場でも売っているのですが、ケース売りだから躊躇します。

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、7年経ちました。

この7年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

編集後記

記事を読んでいると、ふと電動コンパクト車両が欲しくなりました。

普段物欲はあまり起こらないですが、このようなまだ誰も持ってない商品にはついつい惹かれてしまいます。

スマートウォッチなんて、世間に登場した時にはほんと興味なかったのですが、まだ普及が進んでいないためか、今興味津々。

変な性格の私でした。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

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