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【1128号】ボーイングが空飛ぶ無人タクシーの開発を目指す理由とは?

 

Boeing Dreamlifter

※火曜日は簡易版に変更しました。

◎本日のニュース

1)見出し

Boeing Deal Targets Flying Taxis

 

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2)ビジネスのヒント

 

マスコミでは、自動運転車と電動自動車(EV)の記事がよく取り上げられていますが、空の業界でもイノベーションが起こりつつあります。それは、空飛ぶ無人タクシーです。

 

ボーイング社が、その実現のために、オーロラ・フライト・サイエンス社の買収を発表しました。オーロラ社は、軍事・商業用飛行機を機外から操作できる技術を有しています。さらに、多くの機能をオートメーションで製造できる技術を持つため、ボーイングは、無人空中タクシーをオートメーション製造できる技術を獲得できることになります。

 

では、なぜボーイング社が空飛ぶ無人タクシーの開発を行うのでしょうか?

 

【ボーイングが空飛ぶ無人タクシーの開発を行う理由】

  1. モノの売り切りビジネスから脱却できるから
  2. 買収により、コスト削減・サプライチェーンの混乱回避が可能になるから
  3. 低コスト・低価格の交通サービスに需要があるから
  4. 飛行機の燃費向上に寄与するから

 

1について、現在のボーイングのビジネスモデルは、航空機体の販売です。これは、売って終わりの商売。しかし、空中無人タクシーの場合は、運営サービスも提供します。つまり、モノの販売・販売後のサービスの提供を通じて、収益を得るのです。継続型の収益モデルに転換できます。

 

2について、空中無人タクシー開発に寄与するオーロラ社の買収により、オーロラ社の持つ合成部品の製造も行えるようになります。これにより、従来外部に製造委託していたものを、内製化できることになり、コスト削減につながります。内製化はコストダウンのみならず、想定外の事故・災害によるサプライチェーンの混乱を回避できることにもなり、収益上のマイナスリスクを縮小できることにもなり、収益安定化に寄与します。

 

3について、無人交通システムは、有人よりも低コスト。LCC市場の拡大のように、低コスト・低価格の交通システムへの需要は高く、ボーイングは空中無人タクシーの開発により、この需要をいち早く獲得できます。

 

4について、ボーイングの開発する無人空中タクシーは、電動の飛行機を使ったもの。飛行燃料の電動化に成功すれば、既存商材である飛行機の電動化も可能になり、燃費が向上します。これは、ボーイングの商材の品質向上に他なりません。

 

ただし、空飛ぶ無人タクシー開発には、大きな課題が存在します。それは規制。空飛ぶ無人タクシーというコンセプトは関心・マネーを引き寄せるものの、このようなイノベーションに規制が追いついていません。現在では、商業用旅客機と一緒でしか運行が許可されず、人を運ぶことは無理なようです。イメージとしては、旅客機の横を飛ぶドローンのようなものでしょうか。

 

【注目点】

メーカーが飛躍するには、モノのみならずサービス提供によるストック型ビジネスモデルも必要

 

ちなみに、ボーイングは、空飛ぶ無人タクシーの運営で、売上を3倍以上に伸ばすことを目指しています。逆に言えば、空中無人タクシーの運営がなければ、3倍に伸ばすことは難しいということとも言えるでしょうか。メーカーが飛躍的に売上を伸ばすには、販売エリアを伸ばすか、新たな市場を開拓するしかありません。後者の場合、その一番やりやすい方法が、既存商材の販売から飛躍してサービスまで提供することのようです。自動車メーカーが、ウーバー型シェアリングサービス企業に出資するのは、好例です。

 

空飛ぶ無人タクシーは、夢のようなサービスですが、これが実現すれば、航空運賃も大きく下がるのではないでしょうか。その前に、無人タクシーが開発されると思いますが。

 

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《今回のヒントのまとめ》

ボーイング社が、空飛ぶ無人タクシーの開発を進めるのは、運営というサービス提供により、ストック型ビジネスに進出したいからである。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

スマホついに買い換えました。

シャープのSH-M04が新たな機種ですが、この機種にはエモパーというAIのようなアプリが搭載されています。

言わば、グーグルホームのスマホ版のようなもの。

毎朝、イヤホンをスマホに挿すと、話けかてくれるのですよ!

近未来が、もう近未来ではないようです。

SH-M04は、ゲームなどの重いアプリには不向きなようですが、SNSやウェブ閲覧・メールぐらいなら充分なスマホです。

おサイフケータイにも対応していることも、いいですね。

普通のスマホ使いでは、おすすめです。

ただし、もう少ししたら新商品が登場しそうですが。

 

 

編集後記

最近、新聞が読むのが実に遅い。

それは目的意識が薄く、のんべり読んでいるから。

新ビジネスに関係ない記事はスキップして、もう少し考えながら読みたい、いや読みます!

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

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私もごく少ない部数の時に、

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今回は私が恩返しします!

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