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【1038号】フィットネストラッカーのフィットビット社が、二桁成長から売上減少に転落して理由とは?

 fitbitOpen Grid Scheduler / Grid Engine

 

※火曜日は簡易版に変更しました。

◎本日のニュース

1)見出し

Fitbit’s Challenge: Move From ‘Nice-to-Have’ to ‘Need-to-Have’

 

 

 

 

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2)ビジネスのヒント

フィットネストラッカーと言えば、万歩計や心拍数計測や睡眠パターンの記録などをしてくれるガジェット(端末)。健康志向の高まりを受けて人気の商品かと思いきや、そのトップ企業が販売に苦戦しているようです。

 

そのトップ企業とは、フィットビット社。その製品はゴム製のリストバンドで、近未来的なデザインで、上記のヘルス関連情報を記録してくれます。フィットネストラッカーを含めたウェアラブル端末は、次世代の有力IT端末と期待されたものの、フィットビット社はヒット商品に恵まれず、売上成長どころか減少に転落しました。

 

そこで、フィトビット社が苦戦する理由をまとめると、次のようになります。

 

【フィットビット社がフィットネストラッカー販売で苦戦する理由】

  1. 便利なものに過ぎず、必需品でないため。
  2. スマホ・スマートウォッチで代用できるから

 

1について、便利なものは所詮便利なもの。生活にどうしても必要なものではありません。そのため、消費者の好き嫌い・トレンドに大きく左右されることになります。恐らく、ネット利用の拡大により受信できる情報量が格段に増えたことで、消費行動の変化も格段に速くなったのでしょう。フィットビット社は、消費の変化に翻弄されているのが現状のようです。

 

2は、フィットネストラッカー全体の差別化に関する問題。フィットネストラッカーが健康状態の記録しか出来ないのに対し、スマホやスマートウォッチは、エンターテイメント分野はもちろん、便利な機能満載です。フィットネストラッカーの機能も提供できる、本当に便利なものです。このため、フィットネストラッカーを買わずとも、スマホやスマートウォッチで代用できるのです。実際、フィットネストラッカーを買う予定のない人の約35%は、スマホで代用できるからと回答しています。スマホには機能を提供することで差別化に成功したならば、フィットビット社の売上成長も続いただろうと思います。

 

このような”苦境”に対して、フィットビット社は次のような対策を講じています。

 

【苦境に直面したフィットビット社の対策】

  1. 医療用に特化して、必要性の高い商品への転身を図る
  2. 気まぐれな個人ではなく、安定した法人に販売する

 

1について、フィットビット社が起死回生の打開策として期待するのは、医療用に特化することで、必需品になることです。フィットネストラッカーが短期的な健康状態を記録するのに対し、医療用では長期的な健康状態を記録し、医療機関の診察に活用できるようにします。治療に役立つことを示せば、その必要性は大きく向上します。

 

2について、この場合法人とは医療機関のこと。つまり、患者への提供のために、医療機関に卸売するのです。需要が不安定な個人に販売するよりも、売上が安定するというメリットがあります。

 

しかし、医療用への転身シナリオも前途多難のようです。というのも、多くの医療用研究が、フィットビットの正確性に対して疑問を呈しているからです。裁判にまで発展しているので、フィットビットが描くシナリオが頓挫する恐れもあります。

 

【注目点】

  1. 卸売は、ビジネスモデルを安定させる強みがある
  2. 医療の用途は、必要性を増してくれる

 

1・2ともビジネスの安定性に関する事柄。フィットビット社は、2桁・3桁成長から売上減少へとジェットコースターのような変化を経験したからこそ、医療への卸売に転じるのかもしれません。

 

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《今回のヒントのまとめ》

2ケタ成長だったフィットビット社が売上減少に転落したのは、便利なものの必需品ではなかったからであり、そのフィットネストラッカーがスマホ・スマートウォッチとの差別化に失敗したからである。

医療機関への卸売に転じることで、ビジネスを安定化することができる。

 

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

ビール系飲料の税率が統一されることが、ほぼ決定されたようです。

あくまで新聞報道ですが、ビールメーカーも賛同しているので、第三のビールの値上げは必至でしょう。

私にとっては悲しいニュースなのですが、店頭では様々な新商品が増えています。

今日取り上げるのは、

クリアアサヒ 初摘みの贅沢

です。

どこかの有名ブランドで見たようなデザインですが、このデザインだけでも美味しそうなイメージ。

思わず、1缶だけですがカゴに入れてしまいました。

まだ飲んでいないので何とも言えないですが、きっと売れると思いますよ。

つくづく、ビール系はイメージで売っているのだと認識しました。

飲んだ人がいれば、感想教えてください。(メルマガで紹介しますよ。)

 

楽天市場でも売っていますね。

 

 

◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、7年経ちました。

この7年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

english.ryotarotakao.com/

 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

冬本番ですね。

個人的には、12月は各種イベントが多いため、大変忙しい月です。

クリスマスプレゼントにまた頭を悩ましそうです。

もちろん、もらうのではなくあげる方で。(笑)

 

高尾亮太朗のツイッター⇒ twitter.com/ryotarotakao

高尾亮太朗の公式サイト⇒ ryotarotakao.com

高尾亮太朗のTubmlr⇒ ryotarotakao.tumblr.com

高尾亮太朗のGoogle+⇒ gplus.to/ryotarotakao

高尾亮太朗のPinterest⇒ pinterest.com/ryotarotakao/

今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

 

メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、ご連絡お願いします。

 

私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

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2016/12/14 | IT , ,

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