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【1094号】ミレニアル世代が低収入のバーテンダーになりたがる理由とは?

Saturday night out 2016

 

 

※火曜日は簡易版に変更しました。

◎本日のニュース

1)見出し

Why Old-Timey Jobs Are Hot Again

 

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2)ビジネスのヒント

ミレニアル世代と言えば、ネットに慣れ親しんで成長しただけに、コスパ重視と思いきや、職業観はそうでもないようです。今回の記事によると、ミレニアル世代の人気の職業として、バーテンダー・床屋・肉屋などがあるようです。まさか、嘘でしょ。誰でもそう思うでしょう。この職業にコスパの臭いは全くしないですから。

 

記事で紹介されたデータによると、2024年までにバーテンダーと床屋従事者の人数は10%も増加するとか。(対2014年比較)全職業の増加率が7%だけに、バーテンダーと床屋の人気が少しあることがわかります。

 

年収だけ見ると、IT技術者や金融マンよりもずっと低い、これらの職業。ミレニアル世代に人気がある理由をまとめると、次のようになります。

 

【バーテンダー・床屋・肉屋がミレニアル世代に人気がある理由】

  1. スピード重視のデジタル時代の中で、遅くとも永続性が高いから。
  2. 自分の手でモノを触り、作り、顧客に渡すなど、リアル感があるから。
  3. みんなに尊敬されることの多いセクシーな職業だから。

 

1について、ネットに慣れ親しんだ世代だけに、栄枯盛衰の速さも重々わかっています。だからこそ、このような”ローテク”職業の永続性の高さを重視するのです。大きな進歩はないものの、いつまでも一定のニーズがあるだけに、職業として無くならない。今後いろんな仕事を代替するとされるAIが注目されるがゆえに、永続性の高い職業を求めるのかもしれません。

 

2について、ネットに慣れ親しめば親しむほど、リアル感が枯渇します。だからこそ、バーテンダーのような自分の手で酒を触り、自分の手でカクテルを作り、目の前の顧客に渡すという現実的な職業に憧れるのかもしれません。

 

3について、これが一番大きな理由でしょうか。クラフトブームの中、こだわりのモノを作る作り手が注目される機会が増えました。これをセクシーと感じ、モノづくり(?)にあこがれるのです。

 

このように、”クラフト産業”を好むミレニアル世代ですが、決して学歴が低いがために、このような低年収の職業にしか就けないわけではありません。どちらかと言えば、今のミレニアル世代は高学歴。多額の教育ローンを組んでまで、大学に進学するのですから。このような高学歴のミレニアル世代が、低年収の”クラフト”産業に就職するのは、不動産業界で起こる”高級住宅化”に似ています。この”高級住宅化”とは、高所得者・富裕層が都心に回帰することにより、都心の不動産価格が高騰し、これまで住んでいた低所得者が都心に住めなくなったということです。これが、不動産業界で問題視されています。

 

ただし、”クラフト産業の高学歴化”では、どちらかと言えば付加価値の高いニッチ産業を作り出しているので、これまで就職していた低所得者を追い出しているわけではありません。ビールで言えば、大手ビール工場で働くのではなく、クラフトビールメーカーに就職する、もしくは自分でクラフトビールを作るということになります。これにより、大手ビール工場で働いていた人は、職を高学歴のミレニアル世代に奪われるということはないのです。

 

ただし、ミレニアル世代のクラフト産業への就職には、問題も指摘されています。それは、見た目が重視されるために、同じ好み・美的感覚(文化的バックグラウンドとも言うのでしょうか)を持つ若者しか集まらないということです。クラフト業界でそのイメージが強まれば、違った美的感覚を持った人を阻害しかねず、業界の発展を邪魔するかもしれません。

 

【注目点】

見た目・技術の社会貢献度をアピールすることで、これまで泥臭いイメージの強い職業でも人材獲得は容易になるだろう。

 

クラフト性・永続性をアピールすることも重要ですが、それ以前にやはり見た目がセクシーで社会貢献度が高いことが重要です。特に、見た目のカッコ良さは、ミレニアル世代には必須の印象。これをクリアすれば、例えば泥臭い産業でも、人材不足を解消できるのではないでしょうか。

 

記事から受けた印象は、「このミレニアル世代のクラフトブームはいずれ落ち着くのでは?」ということです。特に、多額の教育ローンという現実が目の前に来れば、セクシーさなんて吹き飛びます。まずは借金返済。もしくは、ITと融合して、高収入のクラフト産業が生まれれば、年収・見た目・社会貢献をすべて満たす点で、ミレニアル世代にとって人気絶頂の職業になるかもしれませんね。相当先になりそうですが・・・

 

 

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《今回のヒントのまとめ》

変化の激しいデジタル化に慣れ親しんだミレニアル世代だからこそ、永続性が高く社会貢献度の高いクラフト産業での職業が好まれる。

ただし、見た目のセクシーさは必須だろう。

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新バーテンダーズマニュアル
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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

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カロリーメイトのようなデザインですが、本家よりも美味しく、しかも腹持ちもします。

しかも、安い。(確か200円しなかったような。)

「トーストココナッツ」というネーミングも、食欲をそそります。

小腹がすいた時に、ぴったりですね。

次はどのフレーバーにしようかな。

 

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◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語

WSJメルマガを始めてから、7年経ちました。

この7年間でわかったことがあります。

読む上で知っておくべき単語さえわかれば、

大まかな内容はわかるということ。

備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。

今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。

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◎Winecarte 簡単ワインの選び方

ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、

ワインの情報を探すのが大変ということ。

公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、

作っています。

wine.ryotarotakao.com/

 

編集後記

記事に掲載されているバーテンダーの画像を見ると、無性にカクテルが飲みたくなりました。

でも、最近めっきり飲まなくなったので、飲みたいカクテルがなかなか思いつかない。

マティーニは強いし、ソルティドッグはちょっと辛そう。

そう言えば、最近ビールよりも焼酎ソーダ割ばかりです。

好みの濃さにできるのがいいですね。

もちろん、家飲みですよ。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

 

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