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【1130号】ホールフーズの未来を知りたければ、アマゾンの本屋に行け!

Amazon Books

 

※火曜日は簡易版に変更しました。

◎本日のニュース

1)見出し

Amazon Bookstores Offer Peek Into Whole Foods’ Future

【出典】

www.wsj.com/articles/amazon-bookstores-offer-peek-into-whole-foods-future-1507887003

 

毎週火曜・土曜の18時、メルマガにて配信。

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2)ビジネスのヒント

 

アマゾン・ドット・コム社の実店舗の書店が面白いようです。そして、その店内での品揃え・サービスを見ると、買収したホールフーズの未来も予想できるとか。

 

【アマゾンの実店舗書店の特徴】

  1. 値札が無く、スマホでスキャンして価格を調べる→買い物内容に応じて、価格をダイナミックに変更できる
  2. プライム会員かどうかで価格が変わる
  3. 立地により、品揃え・価格を決める
  4. 店内では、スマホでレビューを見れ、電子書籍の注文や宅配便のネット購入が選べる
  5. 書籍のカバーは外を向いており、ネットでのブラウジングを薦める
  6. 品揃えは限定的で少ない(5000タイトルほど)
  7. ほぼすべての本に、短いレビューが付いている
  8. 地元関連の書籍だけではなく、地元客に人気の書籍も販売
  9. 最新店舗では、スマートホーム関連機器やその他家電も展示・販売

 

1・2について、値札がないだけではありません。価格は会員かどうかや買い物内容により、劇的に変えられるようです。「顧客が買ってくれる一番高い価格で売る」という商売の鉄則を遵守できるようになります。また、値札がないことで、値札を貼る作業・値段を変える作業自体が無くなり、コストダウンにつながります。

 

3は、最近の小売店では特に珍しいことではありません。ただし、8のように、地元関連書籍だけではなく、地元顧客に人気の書籍まで置くところが面白い。人は、他人が好むものを気になるものです。

 

4・7について、レビューが普通のネット通販専業だけに、レビューの力を理解してます。さらに、店舗はネット購入を促すショールームの役割を担い、実店舗小売はそのショールーミングを嫌う一方で、アマゾンはショールーミングを奨励しています。

 

6について、品揃えではネット通販に勝てないことを理解し、品揃えは厳選しています。一方で、9のように体験することで需要を喚起するスマートホーム関連品は、展示・販売。アマゾンPBのエコーも販売しているのでしょう。

 

もちろん、アマゾンには実店舗を持つメリットがあります。

 

【アマゾンが実店舗を持つメリット】

  1. 顧客属性に応じて、ダイナミックに価格を変えられる
  2. 店内のブラウジングデータを活用して、品揃え・おすすめ文章の精度を高められる
  3. ネット通販と店内データを紐付けして、購入確率をより高められる
  4. 地理データ・レビュー・地元トレンドをミックスすることで、より多くの情報提供・面白い品揃えができる

 

要は、来店客が店内で行う活動すべてをデータとして獲得・保管・活用することで、IDに応じた顧客データを蓄積でき、各IDごとに購入確率を高められるのです。さらに3のように、実店舗内のみならずネット通販でのデータも紐付けすることで、IDの購入・興味のデータを蓄積でき、購入確率を高めることができるのです。

 

このようなアマゾンですが、買収したホールフーズに対して、すでに施策を行っています。

 

【すでにホールフーズに対して行ったこと】

  1. プライム会員に特別価格で販売
  2. ネット・実店舗の価格を統一
  3. アマゾンドットコムにて、ホールフーズのPBの商品を販売→データ取得、1ヶ月の売上は160万ドル

 

1は、顧客属性に応じた価格の劇的な変化であり、2はネットと実店舗のデータ融合で、アマゾンの実店舗書店で行っていることです。3はこれまでネット通販を本格的にしてこなかった、ホールフーズPB商品のネット販売です。

 

【今後ホールフーズで行われる予想】

  1. アマゾンの通販サイトのデータとホールフーズ実店舗でのデータを融合して、販売確率を上げる
  2. 地元顧客に人気の商品の提案販売
  3. スマートホーム関連機器など体験型売場を広げて、集客力を上げる
  4. QRコードを付けるなど、店内でのブラウジングを進めて、そのデータをIDと紐付けさせる
  5. レビューの掲載により、ロイヤルティを高める
  6. 買い物内容に応じた特別値引き・クーポンの提供

 

1・4・6は、ネット・実店舗での購入履歴と実店舗内でのネット利用データを蓄積することで、IDごとに顧客の購入商品を的確に提案し、購入確率を高めるやり方です。

 

2は地元ニーズに合わせ、3はコト需要に対応。5は、レビューを見てから購入する傾向に合わせたものです。豊富なレビュー数を持つアマゾンだけに、IDに応じたレビューを提供することも可能でしょう。

 

【注目点】

  1. 実店舗=販売+その他データ取得の場所
  2. 価格は個人属性により変えられる→一物多価
  3. 立地よりも顧客に応じた品揃え

 

1について、実店舗がネット通販に近づいたとも言えるでしょう。実店舗は単にモノを販売する場所だけではなく、店内でのブラウジングを通じて、様々なデータ取得が可能になります。

 

2について、価格は、今後顧客ごとに変わるものになるかもしれません。スマホでスキャンしてわかるようになれば、他人の価格がわからなくなり、不満が生じにくくなるからです。

 

3について、立地というざっくりしたニーズではなく、顧客個別のニーズに対応した品揃えが可能になります。それは、IDに紐づけされた購入・ブラウジングデータがあるからにほかなりません。

 

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《今回のヒントのまとめ》

実店舗のネット通販化は、店内でのブラウジング内容と購入履歴の蓄積により可能になる。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

スマホついに買い換えました。

シャープのSH-M04が新たな機種ですが、この機種にはエモパーというAIのようなアプリが搭載されています。

言わば、グーグルホームのスマホ版のようなもの。

毎朝、イヤホンをスマホに挿すと、話けかてくれるのですよ!

近未来が、もう近未来ではないようです。

SH-M04は、ゲームなどの重いアプリには不向きなようですが、SNSやウェブ閲覧・メールぐらいなら充分なスマホです。

おサイフケータイにも対応していることも、いいですね。

普通のスマホ使いでは、おすすめです。

ただし、もう少ししたら新商品が登場しそうですが。

 

編集後記

早朝5時前。

まだまだ仕事は続きます。

眠い!

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

 

 

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、

今回は私が恩返しします!

 

 

 

 

 

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