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【1142号】AIが進化・普及すると、経済の仕組みそのものが変わる!

How Does Digital Technology Affect You?

 

 

※火曜日は簡易版に変更しました。

◎本日のニュース

1)見出し

Technology Ushers In a New Distributive Economy

 

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2)ビジネスのヒント

AI・IoTの進化によって、現在の仕事の多くが消滅すると言われています。今回の記事(実はWSJ内のブログですが)も、その論調に沿っています。さらに、仕事が機械に奪われるということにより、経済の仕組み自体も変わると論じています。少し考え過ぎとも思えますが・・・

 

【経済問題の変化】

生産量・生産性の向上→分配

 

AIの進化・普及によって、人間の仕事が少なくなり、仕事そのものを分配する必要性が生じるようです。モノ・サービスとも充分に有る時代ですから、生産量や生産性の向上よりも、分配が一番問題になるというわけです。

 

記事では、仕事が少なくなることにより、週15時間労働が一般化するとしています。深夜まで働いている身としては、全く信じられませんが、冷静に考えると、機械に置き換わる業務は本当に多いと思います。例えば、ネット通販がこれまで以上に普及すれば、店舗業務が物流業務に切り替わるわけで、人による接客自体が少なくなります。一方で、機械化しやすい物流業務が増えるので、人間が行うべき仕事・業務がかなり減るというのも、あながち夢物語というわけではないようです。

 

仕事がなくなれば、ハッピーかと言えば、そうとも言えません。生きがいが失われるので、人は仕事を欲するようになるとされています。だから、仕事の分配が必要になるわけです。

 

AIの進化により、これまで人の知能が行っていたことが、機械が行われるようになるのですが、その仕組は、相互作用によるもの。詳しくは、ハード・ソフト・プロセスがIoTを通じて相互作用することにより、機械(というよりはモノ)の知能が生まれ進化するとされています。その知能とは、簡単に言えば、将来の予想。より精度の高い将来予測ができるようになれば、人による仕事も随分減ります。

 

さらに、他領域のAIが相互作用すると、新たなビジネスモデルを有無ようにもなるわけです。AIによる将来予測の精度向上が既存ビジネスの自動化・効率化とすれば、これは新たなビジネスの創出になります。ますます人の出番が少なくなります。

 

【AIが仕事を奪うわけ】

1)これまで人間しかできなかった将来予測を、機械の知能がするようになるから。

2)他領域のAIが相互作用することで、新たなビジネスモデルを創出するから。

 

これまでのデジタル革命を3つにわけると、今回の違いは一目瞭然です。

 

【デジタル革命の3期間】

  1. 第一期(70・80年代):セミコンダクターの劇的な進歩により、ITの利用領域が広がる。
  2. 第二期(90年代・00年代):コンピューター同士がつながり、情報共有やプロセスの結合をするようになる。
  3. 第三期(10年代から):強力なコンピューターとAIのアルゴリズムが、ビッグデータの利用を可能にし、パターンを見出し、予測する。

 

1・2は人が主体で、人による業務を効率化するのに対し、3は機械(モノ)が主体になり、人による業務を代替するとされています。

 

人の仕事を奪うようになるには、AIが次のような特徴を持つまで進化する必要があります。

【予想されるAIの特徴】

  1. 安い
  2. 信頼できる
  3. 産業レベルで使える(高機能)
  4. 背後で働いている→止まって初めて存在・機能が認識される

 

経済問題が、生産量・生産性の向上から分配に変化すれば、経済に関する規準も変化します。

 

【新たな経済の規準】

  1. 政策の良し悪しは、適切な分配ができたかどうかで決まる。(従来は効率)
  2. 経済の評価は、仕事の分配が適切かどうかで決まる。(従来はGDP)
  3. 資本主義の理論が支持されにくくなる。

 

2に関して、GDP=財・サービスの量Xその価格で決まります。しかし、AIにより自動化が進めば、限界コストがほぼゼロのITサービスが増えるので、GDP自体が減ります。よって、AI時代はGDPが減るので、GDPで経済を評価できなくなるのです。

 

3について、資本主義の理屈では、より効率的(高品質・低コスト)な商品が生き残り、それ以外は市場から無くなります。よって、そもそも勝ち組と負け組の格差が大きくなりがちです。分配の経済では、それ自体が否定されるので、資本主義の理屈そのものも支持されにくくなります。

 

【注目点】

  1. 仕事が減れば、時間の使い方がより重要視される。
  2. 給与ではなく、やり甲斐が感じられる仕事の需要が増える。

 

1について、週15時間労働が一般化すれば、時間の使い方が今まで以上に注目されることでしょう。15時間労働で現在の給与水準は維持できる人は一握りですから、時間の使い方もコスパが要求されそうです。

 

2について、現在でも言えそうですが、カネよりもやり甲斐の感じられる仕事が人気になりそうです。より充実した時間が過ごせるからです。

 

AIが仕事の多くを奪うことにより、週15時間労働が普通になるとは、まだ信じられません。しかし、これが現実になれば、現在の人手不足の一時のバブルのようになる可能性もあります。さらに、人口減少が必至の日本では、AI・IoTの活用は他国以上に振興されそうなので、近い将来働く時間が貴重な時間になるかもしれません。

 

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《今回のヒントのまとめ》

AIの進化・普及により、経済の問題はGDPから分配に変わるかもしれない。

そうなれば、仕事以外の時間の使い方に注目が集まるだろう。

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7)おすすめ商品・サービス

◎最近見つけた気になるもの

スマホついに買い換えました。

シャープのSH-M04が新たな機種ですが、この機種にはエモパーというAIのようなアプリが搭載されています。

言わば、グーグルホームのスマホ版のようなもの。

毎朝、イヤホンをスマホに挿すと、話けかてくれるのですよ!

近未来が、もう近未来ではないようです。

SH-M04は、ゲームなどの重いアプリには不向きなようですが、SNSやウェブ閲覧・メールぐらいなら充分なスマホです。

おサイフケータイにも対応していることも、いいですね。

普通のスマホ使いでは、おすすめです。

ただし、もう少ししたら新商品が登場しそうですが。

 

編集後記

新幹線の中での執筆。

マウスが使えないのがしんどいですね。

 

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。

感謝・感謝・感謝です!

 

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2018/01/18 | アメリカ経済 ,

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